育成ドラ2中山 左腕・河野と〝鳴門リレー〟だ 新人合同自主トレ
最速150キロを誇る長身右腕 河野とは鳴門高時代の同級生
日本ハムの育成ドラフト2位・中山晶量投手(23)=独立リーグ徳島=が11日、千葉・鎌ケ谷で開催中の新人合同自主トレに臨み、軽快な動きを披露した。最速150キロを誇る長身右腕は、鳴門高校時代の同級生・河野竜生投手(24)とマウンドでの競演を熱望。2月1日のキャンプ初日に行われる紅白戦で〝鳴門リレー〟再結成を目指して、懸命に調整を進めている。
新人合同自主トレ第1クール最終日。中山は練習が始まる直前に、河野の元へ歩み寄り軽く会話を交わした。「冬場に一緒に徳島で練習をしたので、その練習の振り返りを。あとは思ったよりも体に張りが出ている、とか。情報交換をしました」。ファンや報道陣、多くの視線が集まる環境下の練習は、想像以上の疲労が溜まるという。プロとしての第一歩を踏み出した現状を、気心知れた左腕へ素直に伝えた。
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エースを争うライバルから今は頼れる仲間へ
高校時代はライバル関係にあり、切磋琢磨しながら背番号1の座を争った。不思議な縁に導かれ、再び同じユニホームに袖を通す今、河野は誰よりも頼れる仲間だ。「高校野球はエースという1つの枠を狙うけど、プロ野球は先発、中継ぎ、抑えと枠がいっぱいある。右と左で分かれているので、役割分担をしてお互いの良いところをNPBの舞台で出せたらいい」。その先に思い描くのは、2人での継投だ。
キャンプ初日に行われる紅白戦に照準を定めている。独立リーグ出身の中山は、即戦力の自覚十分。シーズン一発目の実戦から猛アピールを見せるつもりだ。「試合をするために日本ハムに入ってきた。実戦が楽しみです。真っ直ぐとフォークのコンビネーションで三振を取るのが僕の武器。そこを新庄監督にアピールできたら」。当日には河野も登板する可能性がある。鳴門コンビ揃っての快投を虎視眈々と狙っている。