ストレートの強さが魅力　最速１５６キロの豪腕

　日本ハムは１１日、ソフトバンクへＦＡ移籍した近藤健介外野手（２９）の人的補償として、田中正義投手（２８）を獲得することを発表した。９日に千葉・鎌ケ谷で行われたスタッフ会議では、新庄剛志監督（５０）ら球団幹部が協議。投手陣の戦力アップを図り、獲得の方針を固めていた。Ｖ奪還を狙う新シーズンへ向け、最速１５６キロを誇る豪腕がチームに加わる。

稲葉ＧＭ「新たな気持ちで挑戦してほしい」

　稲葉ＧＭは球団を通じて「アマチュア時代からずっと見ていた選手であり、非常にポテンシャルが高く、その持っている能力に期待して、田中選手を選ぶという結論に至りました。ストレートの強さに魅力を感じますし、新天地で力を発揮してほしいです。ファイターズで新たな気持ちで挑戦してほしいと思います」とコメントした。

　田中は２０１６年ドラフトで、日本ハムを含む５球団から１位指名を受けてソフトバンクに入団。プロ６年間で通算３４試合３６イニングを投げて０勝１敗、防御率４.２５。昨季は５試合に登板し防御率０.００だった。右肩痛に苦しんだ過去を乗り越え、北の大地で覚醒を遂げる。