DF中村がU-18の先輩・MF高嶺の「6」継承「番号に見合うポジション取る」
■コンサドーレ沖縄キャンプ(12日、金武町陸上競技場)
「キャンプではレギュラー奪取を目標に」ミニゲームで攻守に存在感
沖縄キャンプ2日目は2部練習を行った。午前はアジリティーの要素を含んだランニングなどフィジカル強化中心のメニュー。午後は3対2の攻撃練習や、12対12のミニゲームなどを行った。
今季から新たに背番号6を付けるDF中村桐耶(22)が、定位置獲得に燃えている。ミニゲームでは3バックの左CBとしてプレー。マッチアップしたMF金子拓郎(25)、浅野雄也(25)らを相手に簡単には突破を許さず、持ち味である攻撃面では積極的なオーバーラップを何度も試みるなど、攻守において好プレーを見せ、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(65)にその存在感をアピールした。
昨季、ようやくリーグ戦出場の機会を得たプロ入り5年目の道産子DF。背番号に恥じないプレーヤーを目指すことで、自らを奮い立たせる。「キャンプはレギュラー奪取を目標に、しっかりとやっていきたい」。その言葉の中には、昨季に得た自信も漂わせていた。
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昨季ルヴァン杯でプロ初得点 7試合先発含む公式戦20試合に出場
2019年に札幌U-18からトップチームへ昇格。JFL・HondaFCへの武者修行などを経て、チャンスが訪れたのは昨年の春先のことだった。5月7日、京都戦(札幌ドーム)。残り5分からの出場ではあったが、1点差を守り切って勝利に貢献。見事にリーグ戦デビューを飾った。さらに同18日のルヴァン杯鳥栖戦(札幌ドーム)では、後半開始から出場すると、同29分には先制点となるプロ初ゴールをゲットした。以降は出場機会を増やし、終わってみれば7試合の先発を含む公式戦20試合に出場。覚醒を予感させた。
昨季終了後、強化部からMF高嶺朋樹(25)の柏レイソル移籍で空いた背番号6への変更を打診された。11月のタイ遠征時には高嶺本人からも「(6番を)付けてみれば」と言われていたという。「たぶん軽く言ったと思うんですけれど、『じゃあ、俺いきます』と答えました」と、そのやりとりを明かした。札幌U-18の先輩と後輩で交わされた会話は現実となり、背番号を引き継ぐこととなった。
定位置確保へ「今年はもっとプレーでチームに貢献したい」
1桁番号は掴んだが、まだ定位置を確保するまでには至っていない現状も、もちろん自覚している。「まだレギュラーは獲れていないので、その番号に見合うポジションを取るために、そこに追いつくように、そしてもっと活躍できるようにしたい」と力強く言い切った。
「昨年は実戦に出られて自信がついたところがあったけど、今年はもっとプレーでチームに貢献していきたい」と今季の飛躍を思い描く。引き継いだ番号を背に、先輩を超えるプレーを見せつけることで、レギュラーの座を掴み取る。