4年目DF田中駿 新加入MF浅野と〝大体大コンビ〟で勝利導く
■コンサドーレ沖縄キャンプ(13日、金武町陸上競技場)
トレーニング3日目は2部練習を実施。午前はランニングやアジリティーなどのフィジカル強化メニュー、午後は6対6のパス練習の後、ピッチを狭めて11対11の実戦形式の練習を行った。
1年先輩・浅野のスピード生かす術心得る
DF田中駿汰(25)が、大阪体育大の1年先輩であるMF浅野雄也(25)との共闘を楽しみにしている。プロ入り4年目を迎えた背番号2は、新たにチームの一員となった浅野の持ち味を引き出すことに意欲を見せる。〝大体大コンビ〟が札幌の攻守のキーマンとなり、チームを上位進出へ導く。
練習前のジョギングでは隣り合わせで走り、2人1組で行うランニングメニューでもペアを組んで疾走。浅野と田中駿の仲の良さを感じられる。「自然と近くにいちゃっています」と笑うが、それだけ大学時代にいい信頼関係を築けていたということだろう。「1歳上ですけど結構仲が良くて。いい意味で先輩という感じはしなくて、結構しゃべりますし一緒にいて面白い」。浅野が「俺が来たからには(田中駿に)ビシビシやっていく」と宣言していたことを伝えると、「口だけです」と笑みを浮かべながら反撃した。
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もちろん仲がいいだけではなく、プレースタイルもお互いに熟知している。「特長はわかっているので、雄也君のプレーを引き出すことができたら、札幌にとってもプラスになる。お互いにいい関係性をもってやれるんじゃないかと思います」と、浅野の持ち味であるスピードを生かす術は心得ている。この日の11対11の練習では、田中駿からのスルーパスに、浅野が反応して抜け出しシュートを放つ場面があった。大学時代に築いた「あうんの呼吸」はいまだ健在だ。
ボランチ起用案「より自分の特長を出せる」
昨シーズンは主に右CBとしてチーム最多のリーグ戦32試合に出場。最終戦の清水戦ではJ1通算100試合出場を達成するなど、もはやチームに欠かせない存在となったが、現状に満足することなく、さらなる進化を目指している。三上大勝代表取締役GM(51)はDF馬場晴也(21)の獲得時、田中駿をボランチで起用するプランも考えていることを明かした。自身も「ボランチで出た方が、より自分の特長を出せると思います」と意欲を見せるが、一方で「監督がここって決めたポジションで全力でやるだけ。どこでも全然大丈夫です」と語っており、指揮官の起用法には柔軟に対応していく。実際に前日の12対12では3CBの中央、この日の11対11では右CBでプレー。守備的なポジションならどの位置でもこなせる能力の高さを見せていた。
今シーズンの目標を「無失点試合を多くつくる」と語る。守備陣を統率して失点を0に抑え、頼れる先輩のゴールにつながるパスを出すことができれば、おのずとチームの結果もついてくる。どのポジションで起用されるかも含めて、今年も田中駿のプレーに注目だ。