冬季スポーツ
2023/01/15 20:00

好調の二階堂蓮 2位も「まだまだ満足できない」 STV杯ジャンプ

STV杯で2位に入りW杯札幌大会に弾みをつける二階堂蓮(撮影・桶谷駿矢)

■STV杯国際ジャンプ大会(15日、札幌・大倉山ジャンプ競技場=ヒルサイズ137メートル)
▽FISコンチネンタル杯男子個人第10戦

「本当は優勝したかった」

 新進気鋭の21歳が、20日からのW杯札幌大会へ弾みを付けた。14日のHTB杯で日本人最上位の5位に入った二階堂蓮(日本ビール)が、1回目126.5メートルで5位に付けると、続く2本目はさらに距離を伸ばし130.5メートルをマーク。逆転の2位で表彰台に上った。「条件とか変わりやすい試合だったので、順位に関してはラッキーだったかな」と振り返ったが、当然浮かれることはない。むしろ「本当は優勝はしたかったですし、もっと他の選手と差をつけたかったので、まだまだ満足できないと思います」と反省ばかりが口をついた。

W杯遠征で自分のジャンプ見失う

 今季から初めて海外を転戦。9月のサマーグランプリでルシュノヴ大会(ルーマニア)で初出場初優勝を飾ったが、W杯に入ると不調に陥った。世界レベルに合わせるため、スピードに合わせた動きを常に意識していたが、知らないうちに自分のジャンプを見失っていた「札幌に帰ってきて練習していたら『もっと夏はこうだったな』と気付いた。その中でいいジャンプがでてきた。徐々に調子は戻りつつある」と、ヒルサイズの137メートルを飛んだ14日のHTB杯に続き、復調ぶりを示した。

 1日休んで17日からW杯札幌大会に向けて練習を再開する。「大きな失敗はなかったけど、タイミングの遅れとか、もう少し細かいところを修正できる」と、さらに状態を上げるためのポイントは見えている。「しっかり気合を入れてやりたい」。見据えるは世界のトップだ。

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