今年最初のブルペン入り　捕手立たせ約３０球

　日本ハムの松浦慶斗投手（１９）が１６日、千葉・鎌ケ谷の球団施設でブルペン入りし、新年最初の投球練習を行った。昨季はけがやコンディション不良で苦しんだが、入団２年目の今季は視界良好。「根本さんを超えたい」と、昨季３勝を挙げてブレークした根本悠楓投手（１９）を目標に据え、躍進を期した。

　球筋や、伸びを確認しながら、捕手を立たせて約３０球を放った。表情は明るい。「キャッチボールはずっと感覚が良かったんですけど、久しぶりに傾斜を使って、うまく上から叩きつけられていない感じがあった」と課題を挙げつつ「キャンプまでに（捕手を座らせて）２、３回は投げられたら」と調整プランを口にした。

高卒２年目でも結果出せると根本が証明　自らも「１軍で投げたいッス」

　まだ高卒２年目。焦る時期ではないが「１軍で投げたいです…投げるッス」と気持ちを高ぶらせた。昨季、１学年上の先輩が３勝を挙げたことで火が付いた。「根本さんが高卒２年目でも結果を出せるということを証明した。僕は先発でなかったとしても（根本以上の）登板数をこなしたい」と胸を膨らませた。

　ルーキーイヤーの２０２２年９月、札幌ドームで１軍初登板を果たし、いきなり自己最速を更新する１５３キロを計測。新庄剛志監督（５０）を唸らせた。

登場曲は人気漫画「メジャー」からヒント　「インパクト残そう」

　このとき、登場曲に使用していたのがドヴォルザークが１８９３年に作曲した「交響曲第９番（新世界より）第四楽章」。アニメ化された人気野球漫画「メジャー」で、剛腕投手の眉村が心を奮い立たせるために聞く楽曲だった。

　迫力満点のクラシック音楽と強く腕を振る投球スタイルはマッチしていた。「インパクトを残そうと思ってあの曲にしたんですけど、意外と良かった」と振り返り「たぶん、変えません。エスコンフィールドでもかけたい」と熱望した。大器、覚醒へ―。高いポテンシャルを秘めた左腕は、憧れのマウンドに立つため、虎視眈々とツメを研いでいる。