個人、学校対抗の完全V誓う白樺学園・軍司「チームを活気づけていけるような結果を」21日から全国高校スケート
昨年11月ジュニアW杯で500、1000制覇
ジュニア王者としての貫禄を示す。21日から始まる全国高校スケート選手権に出場する白樺学園の軍司一牙(いっさ、3年)が、個人と学校対抗の完全優勝を誓った。昨年11月のジュニアW杯(フィンランド)で男子500メートルと1000メートルを制した軍司は、翌月に行われた全日本スピードスケート選手権大会に出場。男子500メートルでは35秒61をマークした。
「ジュニアW杯も出させてもらった。連戦が続いてて、疲労が結構ある」という中での好タイムに「精神的にも次につながるいいレースになった」と手応えを感じさせた。また、トップスケーターの滑りを間近で体感し、「やっぱりどんなリンクでも、上の人はコンスタントにタイムを出せている」と刺激を受けた。
コーナーの課題克服へスケーティング改良「ベストが出るようになって良かった」
今季はスケーティングの改良も行った。コーナーでの課題を修正するために、スタートから重心を前方に持っていくイメージで滑っている。「今年の最初もけがをしていたんですけど、何とかうまく滑りを変えて今シーズンに入って、(自己)ベストが出るようになって良かった」と話したように、これまでは負傷に泣かされて伸び悩んできたが、最終学年で迎えた今季は充実の日々を送っている。
追い求めるのは個人の結果だけではない。学校対抗の優勝も目標に掲げている。「男女ともにアベック優勝したい。リレーとパシュートが今年はないので、個人でポイントを獲っていかないといけない。自分がチームを活気づけていけるような結果を残したい」。中心となって引っ張る覚悟は十分だ。
直前に行われた全日本ジュニア選手権(13~15日、長野県・風越公園スケートリンク)では好調ぶりを示した。男子500メートルは自己ベストを更新する35秒34の大会新記録で優勝。男子1000メートルでも1分9秒92のリンク新、大会新で制した。卒業後は専修大に進むスケート短距離界のホープが、同世代を圧倒する。