清宮 目指す感謝のギータ超え 呉市で合同自主トレを公開
2年連続でソフトバンク・柳田と合同自主トレ
日本ハムの清宮幸太郎内野手(23)が19日、広島県呉市内でソフトバンクの柳田悠岐外野手(34)らと行っている合同自主トレを公開し〝師匠超え〟に照準を合わせた。昨季は広い札幌ドームを本拠地にしながら、キャリアハイの18本塁打をマーク。新球場「エスコンフィールド北海道」が主戦場になる今季、一気にアーチを上積みする。
球界屈指の強打者へ、2年連続で自主トレ同行を願い出た。この日はキャッチボール、ノック、ティー、フリー打撃と精力的にメニューをこなした。柳田の存在は大きく「エネルギーをもらっています」と表現。内面についての助言をもらったそうで「僕は、チャーハンと呼ばれているんですけど『チャーハンは性格が明るいから、いろんなものが寄ってくる。それは本当に大事にした方がいいよ』と言われました」とうれしそうに振り返った。
今季も「ギータ賞」はあり 初のノルマ達成を狙う
昨季の18本塁打はパ・リーグ5位の数字だった。ただ「全然満足していない」と首を振り「30~40本は打ちたいと思ってやっています。いけると思ってやっています」と語気を強めた。
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1年前の自主トレで、打率3割か30本塁打の達成を条件に「ギータ賞」が設定されていたが、クリアできなかった。今年も同様の〝ご褒美〟が用意されそうだという。清宮は「これからが大詰めですね。契約交渉の大詰めです」とニヤリ。到達できるか否かのギリギリのラインを巡り、駆け引きが始まっているようだった。
年末には西武・山川からもアドバイス
ライバル球団に所属していても、優しく接してくれる先輩に対して感謝は尽きない。だからこそ、清宮は「ギータさんよりホームランを打つ。目標。それがいいですね」と願いを込めた。昨季の柳田の本塁打数はリーグ3位の24本。6本の差を埋め、追い抜く覚悟でバットを振る。
昨年末にはパ・リーグ本塁打王の山川穂高内野手(31)と対面し、試合の準備についてアドバイスも受けていた。試行錯誤するのは素振りやティー打撃までで、フリー打撃はセンター返しに集中する―という内容だった。メリハリを付けることが重要と理解し「マインドというか、そういう準備の仕方を再確認した。僕にはそれがすごい合っていた」と表情を緩めた。
これまでにない手応え、自信を携えて6年目シーズンへ
プロ6年目のシーズンを前に、かつてないほどの手応え、自信をのぞかせた清宮。本格化の兆しを見せている大器はいよいよ、球界を代表する主砲へと上り詰める。