サッカー全般
札幌市出身・黒田監督がJ2町田で初采配「すごく教訓に」J1札幌と初の対外試合
▽練習試合(45分×2) 町田2-1札幌(19日、沖縄・金武町陸上競技場)
2-1で勝ち越しも「出だしの一歩が早い、力強い、したたかさがある」J1のレベル実感
今季からJ2町田ゼルビアを指揮する札幌市出身の黒田剛監督(52)が19日、沖縄・金武町で行われた北海道コンサドーレ札幌との練習試合(45分×2)で就任後初采配を振るった。青森山田高を29年間の長きに渡って指導し、全国有数のサッカー強豪校に育て上げた道産子監督は、札幌との戦いの中でプロの厳しさを感じ取ったようだ。
初の対外試合で札幌に2-1。「(選手同士の)1対1のところで、100%、120%で戦ってくれた」と、格上のJ1クラブを相手に体を張った選手たちや、勝利という結果には満足した様子だった。一方で、「やっぱり体の大きさが違うなと。同じ年代の選手たちでも(札幌の方が)ひと回り肉付きが良く、出だしの一歩が早い、力強い、というところに関しては、我々はこのレベルから一歩上げなければならないなと感じた」と引き締めた。
先制し、同点に追いつかれても90分のゲームの中で勝ち越しに成功した。それでも、「チャンスどころは行かせてくれない、ファウルででも倒してくるというしたたかさがある。プロというのは、やはりそういったところが前面的に押し出されてくるのかなと。アマチュアでやってきた私にとっては、すごく教訓になりました」とJ1の厳しさを改めて感じ、学びを得ることができたという。
大量補強で挑む今季「存在として、力として東京でトップのクラブに」
19人もの大量補強を敢行し、35選手の所帯で長丁場のJ2リーグに挑む町田。「東京3番目のJクラブとして、1年でも早く上の2つ(FC東京、東京V)を抜いて、存在として、力として東京でトップのクラブになれるようにしたい」と目標を口にしていた。