冬季スポーツ
2023/01/22 19:00

二階堂蓮 地元・札幌で自己最高14位「徐々に自分らしいジャンプを取り戻しつつある」 男子ジャンプW杯

W杯自己最高の14位に入った二階堂(撮影・十島功)

■W杯ジャンプ男子札幌大会(22日、札幌・大倉山ジャンプ競技場=ヒルサイズ137メートル)
▽個人第16戦

2戦連続でW杯ポイント

 二階堂蓮(21、日本ビール)が地元・札幌で、自己最高の14位と健闘した。1回目131メートル、2回目133.5メートルと2本とも130メートル超え。21日の30位だった第15戦に続き、2戦連続でW杯ポイント獲得した。

 2回目を飛び終えた二階堂の表情は明るかった。「地元でポイントを取ることができて、2本とも130メートル飛べて、自己ベストも更新できた」と胸を張った。30位に終わった21日は1回目に134メートルをマークし14位に付けたが、2回目は102メートルの大失速。同じ轍は踏まなかった。

開幕戦の28位が最高だった

 今季から初めて海外開催のW杯を転戦。しかし、最高は開幕戦(ポーランド・ビスワ)の28位。思うように結果を残せず、フラストレーションは溜まるばかりだったが、故郷で英気を養った。帰国した日には実家近くにある回転寿司店で舌鼓を打った。「実家にいるだけでもかなり落ち着く。気持ち的にはリフレッシュできた」と気分一新した。

 ここからはまた海外での戦いが始まる。W杯前半戦は痛恨のミスを犯していた。「ヨーロッパ用にSIMカード(スマートフォンの利用者情報を記録したチップ)を持っていくのを忘れた。ジャンプ台のWi-fiか、ホテルのWi-fiでの生活だった」と苦笑い。「しっかりSIMカードを持っていきたい」と頭の中にたたきこんだ。。

次世代エースに再び名乗り

 一方、本業の方は上昇気配。「練習とかでも、いいジャンプができている。徐々に自分らしいジャンプを取り戻しつつある」と自信をのぞかせた。21歳の若武者が、次世代エースに名乗りを上げる。

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