MF菅大輝 今季こそ「5ゴール10アシスト」の目標クリアさせる
■コンサドーレ沖縄キャンプ(22日、金武町陸上競技場)
トレーニング10日目は2部練習を実施。午前は前線からのプレッシングによるディフェンスと、それを受けながらパスをつなぐ4対4の練習、午後はサイドチェンジを組み込んだ攻撃練習、9対9などを行った。なおこの日の午後練習から、札幌U-18のFW瀧澤天(17)、DF荒木健斗(17)、DF鈴木琉世(17)の3人がトップチームの練習に参加。沖縄キャンプ最終日・2月4日までの帯同を予定している。
プロ7年目道産子レフティー
FW菅大輝(24)が開幕戦に向けて、順調にトレーニングを積んでいる。昨年の沖縄キャンプ中に父となった生え抜きの道産子レフティーが、プロ7年目のシーズンに向けて意気込みを語った。
沖縄キャンプスタートから12日目。連日のハードトレーニングの影響もあり、故障回避のため別メニュー調整を行う選手も目立つようになってきた中、菅はここまでほぼ全ての練習メニューを順調に消化。持ち前のタフネスぶりを十二分に発揮している。「コンディションは徐々に上がってきている。ハードに充実したトレーニングを進められています」と納得のキャンプを過ごすことができている。
攻守両面で存在感発揮
この日の9対9の練習では、持ち前の運動量を発揮してピッチを上下動。攻撃ではゴール前までドリブルで進入するプレーを見せ、守備でも相手の決定的なパスをカットするなど、攻守両面で存在感を発揮していた。
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19日に行われた町田との練習試合では1本目に左WBとして45分間プレー。「全然ボールに絡めていないし、出来はあまり良くなかった」と振り返ったが、ボールを受けた場面では、積極的にドリブルを仕掛けてクロスを上げるなど、前への意識が強く感じられるプレーを見せていた。
沖縄キャンプでの練習試合はあと4試合。「まずはコンディションを上げていくところと、やりながらチームの連携をすり合わせる部分を意識してしっかりとやっていきたい。そういった中でも何か結果を残して、開幕に向けて充実したトレーニングマッチができればいいなと思います」と結果を示すことを意識して試合に臨む。
過去2年の開幕戦はベンチスタート
2018年のミハイロ・ペトロヴィッチ監督(65)就任以降、毎年リーグ戦30試合前後に出場しているが、過去2年の開幕戦ではベンチスタートとなっている。「(開幕)スタメンを取れるのが一番ですけれど。チームが勝つことが一番大事なので、そこに向けてしっかりとやっていきたい」とフォアザチームの精神を口にした。
昨年1月30日、沖縄キャンプ中に第1子となる長男が誕生した。長期キャンプ中は直接会うことはかなわないが、毎日奥さんへテレビ電話をして、その画面越しに日々の成長を見守っている。まもなく1歳の誕生日を迎えるが、今年もまた沖縄キャンプの期間中と重なっているため、沖縄と熊本の両キャンプ間の休みに札幌へ戻って誕生日祝いをする予定だ。子供が生まれる前と後の自身の違いについて「いろいろな面で(父親の)自覚が出てきました」と語る。息子に父の勇姿を見せるため、ピッチ上で戦い続ける。
今季の目標について「5ゴール10アシスト」の数字を挙げる。昨季は大きな武器である左足の強烈なシュートにとどまらず、5月14日の鹿島戦(カシマ)では右足でも豪快なミドルシュートを決めるなど、自己最多の4得点をマーク。〝菅キャノン〟の呼称が札幌サポーターだけではなく、全国のサッカーファンに浸透した1年となった。目標の数字をダブルで達成すれば、札幌の上位進出がはっきりと見えてくる。今年も菅がその左足で札幌サポーターを熱くさせる。
浦和・興梠が電撃訪問
〇…22日、昨季札幌に所属していたJ1浦和FW興梠慎三(36)が、札幌のキャンプを電撃訪問した。午前練習が始まってすぐだった。観客席から札幌の選手たちに向かって大きく手を振る男性が突如出現。その男性が興梠と気づいた選手たちは、笑顔で手を振り返していた。同じ金武町内でキャンプを行っている浦和は、この日は休養日。クラブスタッフの了承を得て競技場内に姿を現すと、ペトロヴィッチ監督からも歓迎を受けて、しばし談笑。練習終了後には昨年1年間をともに戦った選手たちと再会し、満面の笑みを見せていた。