MF金子 24日の今季初実戦は「結果にこだわる」
■コンサドーレ沖縄キャンプ(23日、金武町陸上競技場)
Jクラブと非公開練習試合
トレーニング11日目は午前練習を行い、パス練習や11対11などを行った。なお24日は非公開でJクラブとの練習試合を予定している。
プロ入り4年目のシーズンを迎えるMF金子拓郎(25)が、今季初実戦に闘志を燃やしている。今年から対戦相手となる、同期入団のJ1柏MF高嶺朋樹(25)との対決の日を待ち望むJ屈指のドリブラーが、初実戦から結果を出して、2023年シーズンを好発進させる。
2月4日まで続く長い沖縄キャンプも、この日でようやく折り返し地点を迎えた。ここまでのキャンプを「走り込みなどのトレーニングが中心だったので、きつい練習でしたけれど、みんなで楽しく乗り切ることができたかなっていう印象があります」と振り返る。
欠場した町田戦は「攻撃の形だったり、守備のプレスの強度だったりが物足りなかった」
19日に行われた町田戦。金子も主力組で出場する予定でいたが、前日の11対11の練習の際、対峙(たいじ)した選手の膝が左ふくらはぎに入り打撲。試合に出られないほどの状態ではなかったが、大事をとって出場を回避した。その甲斐あって患部はすっかり良くなり、24日の試合に出場する見込みだ。
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その町田戦をピッチの外から観戦し、「攻撃の形だったり、守備のプレスの強度だったりが物足りなかった印象」と評する。それを踏まえ、24日の今季初実戦は「しっかりとチャレンジして、キャンプで積み重ねてきたものをチーム全員が発揮することと、個人としては結果にこだわって試合に取り組みたい」と意気込む。
柏移籍の高嶺との対戦楽しみ「お互いバチバチやれたら」
Jリーグの今季日程が発表された20日、報道陣へのオンライン取材にクラブを代表して対応した金子は、今季対戦を楽しみにしている選手に高嶺の名前を挙げた。「今までずっと一緒にやってきて、トモくんの良さはわかっていますし、守備の強度だったり、球際の部分で自信を持っている、力のある選手だということは一番わかっています。そういう選手に対して、お互いバチバチやれたらお互いに楽しいかなと思います」と熱い気持ちをのぞかせていた。
もし高嶺と直接マッチアップすることがあるなら「どんどん仕掛けたい」とキッパリ。「たまに練習でマッチアップした機会もありましたけれど、公式戦となるとお互い意識やモチベーションが違うと思うので。本番の舞台で対戦するのはすごい楽しみ」。柏とのリーグ戦初戦は6月3日の三協F柏でのアウェー戦。熱い火花を散らす同期2人の戦いに注目だ。
「やべっちスタジアム」恒例キャンプカメラを担当
今年も大役を果たした。DAZNで毎週日曜23時に最新回が配信される「やべっちスタジアム」。J1クラブの選手自らがカメラ片手に選手やスタッフの素顔を撮影する、キャンプ恒例の大人気企画「デジっちが行く!」の札幌特集が22日配信された。今回撮影を担当したのはDF田中駿汰(25)と自身3度目の担当となる金子の同期コンビだった。
中島にダメだし「サポーターの期待に応えられていない」
その裏話で「西野(奨太)はもっと一発ギャグをやっていたんですけれど、使われたのはちょっとだけ(笑)」と暴露。「今年は(中島)大嘉がイマイチでした。あまりインパクトを残せませんでした。何か考えといてねって言ったんですけれど、やんなかったですね。僕の大嘉への評価は下がりました」と失望交じりに話していた。昨年中島はお笑い芸人どんぐりたけし(30)の持ちネタを披露して〝どんぐりたいか〟の愛称を浸透させるなど大きな反響を得ていただけに、「去年のあれがあったから、サポーターの方も期待してくださっていたのに、それに応えられていないです」とバッサリ。「この記事を読ませて、しっかり喝を入れておきます」。〝金子プロデューサー〟からきついお叱りを受けた中島の今後に期待だ。
23年シーズン開幕まで1カ月を切った。「去年は開幕から引き分けが続いてしまい、そこでなかなか波に乗れない状態が続いてしまったので、今年は初戦で絶対に勝ち点3をとって、自分たちの勢いをつけていきたい」とスタートダッシュへの意気込みを語る。「そのためにもキャンプから準備していかなければいけない。キャンプでの練習試合だったり、通常練習を一つ一つ大事にして、チームで取り組んでいきたい」と、今後のキャンプへの心構えを口にした。今季開幕からフルスロットルで飛ばしていくために、まずは練習試合から結果を追い求めていく。