西村 阪神・青柳の助言で意識改革 泥臭くアウト取る
同級生のセ・リーグ最多勝右腕と合同自主トレ
収穫は大だ。日本ハムの西村天裕投手(29)が23日、帝京大で同学年だった阪神・青柳晃洋投手(29)との合同自主トレを終え、千葉・鎌ケ谷の球団施設に戻ってきた。22日までの2週間、静岡の沼津でセ・リーグを代表する右腕と共に鍛え、投球理論や心構えを吸収してきた。
2年連続で最多勝、最高勝率のタイトルを獲得している青柳から大きな刺激を受けた。気心知れた間柄だからこそ、素直な意見が胸に響き「充実していました」と声を弾ませた。
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目から鱗の指摘に 「どんな形でもアウトはアウト」
西村は球威のある直球と縦の変化を軸に抑えるタイプ。通算奪三振率は、1イニング1個を上回る10・23。武器は明確だが、同級生から「三振を取りにいって崩れたり、カウントが悪くなったりしている」と指摘され「1球でアウトを取れればいいし、アウトにもいろんな種類がある。もっと余裕を持って考えたら」と助言をもらった。
三振を意識するあまり、考え方も投球スタイルも窮屈になっていた。友人の言葉がきっかけとなり「気持ち的に楽になった」という。中継ぎの役割を再認識し「かっこよくアウトを取らなくていい。泥臭く、どんな形でもアウトはアウトなので」と思考を転換した。
プロ6年目シーズンの目標はキャリアハイの50試合登板
自己最多50試合登板をノルマに設定し、臨む今季。この日のブルペンでは55球を投げた。すでに連投シミュレーションも済ませている。最初の関門は2月1日の紅白戦。6年目右腕は最善を尽くし、サバイバル開始のゴングを待つ。