日本ハムの「キン肉アタル」山口 自慢のパワーで支配下ゲットだ!
際立つ肉体美 「筋トレは絶対、トップの方だと思います」
日本ハムの〝キン肉アタル〟だ。カナダ出身の育成ドラフト3位・山口アタル外野手(23)=米コルビーコミュニティーカレッジ=のアピールポイントは「これだけしかない。これだけはしっかりしないと何もない」というモリモリの筋肉。自慢のパワーを武器に、支配下契約を勝ち取る。
新人合同自主トレに参加するルーキーたちの中で、山口の存在感は際立っている。ウエアの上からでも分かるほど、大胸筋が膨らみ、上腕二頭筋が隆起。「ウエートルームで筋トレは絶対、トップの方だと思います」と自信たっぷりに語る。
人気漫画のキャラクター「キン肉アタル」に興味津々
父は日本人で、母がカナダ人。ドラフト指名時にはSNS上で、漫画「キン肉マン」の主人公・キン肉スグルの兄・キン肉アタルと名前が同じことが話題となった。「お父さんにも教えられて、キン肉マンのお兄ちゃんがアタルって」。アニメを見たことはないが、ムキムキボディーの超人に「ぜひ、見る。1回見てみます」と興味津々だ。
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〝フィジカルモンスター〟の異名を持つ山口だが、意外にも「もともとはポンコツだった。ぶよぶよで身長も低かった」。小学生の頃は「ポケモンとかマリオを毎日やっていた」とゲーム三昧。足も遅く、今は「ガンガンできる」という懸垂は1回もできなかった。
入団後の体力測定 垂直跳びでチームトップクラスの数値
高校3年時に「自分がフィジカルで一番弱かったから恥ずかしかった。スチールもできなかったし、内野安打も打てなかった。これはあかん」と一念発起。筋力トレーニングを始めると、すぐに変化があった。その年の誕生日に「木製バットで初めてホームランを打てた」と大きな手応えを得た。
その後ほぼ毎日、ウエートトレーニングに励み、マッチョボディーに変身。高校2年時、7秒を切れなかった50メートル走のタイムを5・9秒に縮め、ベンチプレスは147㌔を上げるまでに。最近行われた体力測定では、腰に手を当てて行う垂直跳びでチームトップクラスの69センチを記録したという。
高い理想 打撃フォームを日々研究し「ベッツとジャッジを合わせたらいい感じ」
現在は体重91キロ、体脂肪率13%。さらなるパワーアップをもくろんでおり「もうちょっとだけ筋肉をつけて体脂肪率を落としたいって感じ。目標は90㌔の(体脂肪)10%」と威勢がいい。
昨夏、投手から野手に転向したばかり。YouTube動画で打撃フォームを日々研究し「ムーキー・ベッツとアーロン・ジャッジを合わせたらいい感じと思っている」。2月1日からの春季キャンプは2軍からのスタートになるが、初めての沖縄上陸に「めっちゃ楽しみ。ちょっと守備下手くそだけど、頑張ってうまくなって、走攻守の選手になりたい」と胸を躍らせる。
サービス精神旺盛な金の卵 目指すは育成の星
この日は報道陣からマッチョポーズで写真撮影を求められると、「ちょっといいですか?」と腕立て伏せをしてパンプアップを始めた。サービス精神旺盛な、明るいキャラクターも魅力の一つ。育成選手からはい上がり、目指すのはキン肉マンのようなスーパーヒーローだ。