FW金健熙 練習試合2戦連発でつかむぞ開幕スタメン
■コンサドーレ沖縄キャンプ(26日、金武町陸上競技場)
25日を休養日に充てた札幌は練習を再開。トレーニング13日目となったこの日は2部練習を実施し、午前はアジリティーやインターバル走、午後は戦術練習や11対11などを行った。
24日FC東京戦で1ゴール
FW金健熙(27)は24日に行われたFC東京との練習試合で1得点をマーク。昨季途中チームに加入し、札幌初のキャンプで順調にトレーニングを積んでいる韓国人ストライカーが、28日の練習試合で2戦連続ゴールを決め、開幕スタメンの座をたぐり寄せる。
FC東京戦ではFW小柏剛(24)からのスルーパスに反応し、相手のDFラインの裏に抜け出しボールを受けると、GKとの1対1となり右足で冷静にゴール右隅へ流し込んだ。「前からプレスをはめていく流れで、相手GKからパスが出たときに味方がボールを奪って、それを小柏選手が拾って僕にうまくワンタッチパスをくれた。落ち着いて(シュートを)決められた」と得点シーンを振り返る。
ここまで練習試合2戦に出場。自身の調子について「コンディションはまだ100%まではいかないけれども、今はそれをつくっていく過程。何試合かやっていくことで、その部分は上がってくるだろうし、その中で得点も取れたことで、ポジティブな評価をしています」と話すなど、状態は右肩上がりだ。
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
韓国でも長期キャンプ体験「ストレスは特にありません」
札幌での初めてのキャンプ。1月中旬から3月まで続く長期間のキャンプだが、「韓国でも3週間とか4週間のキャンプを体験している。キャンプ期間が長いことについてストレスは特にありません」と頼もしい言葉。それを裏付けるように、ここまで練習を休むことなく、ほぼ全てのトレーニングメニューを消化しており、強い肉体と精神力を兼ね備えた選手であることを、身をもって証明している。
28日はJ2長崎と、このキャンプ3戦目の練習試合が控えている。「まずは攻撃でも守備でもアグレッシブに動くミシャサッカーを意識しながら、その中でも得点を決める、または得点チャンスをいかに作っていくかを考えながらやっていきたい」とテーマを口にした。
ここまでの戦術練習では主力組の1トップで起用される場面が多く、このポジションを狙うミラン・トゥチッチ(26)や大森真吾(21)、中島大嘉(20)らのライバル陣を一歩リードしている印象がある。この日の11対11でも主力組の1トップとして、ポストプレーで何度も攻撃の起点となったほか、自身でもゴールを決めた。
2戦連続なら1トップの有力候補に
昨季出場した8試合は全て途中出場。その中でも2得点をマークし、試合の流れを大きく変える働きを見せてきたが、今季見据えているのはスタメン出場、それも開幕戦の舞台でだ。「やはり開幕戦には勝ちたいですし、勝てば波にも乗れます。自分も出て、勝てるように頑張っていきたいなと思います」
長崎戦で2戦連発となるゴールを決めれば、一気に開幕スタメンが近づく。今季の札幌の攻撃の軸と期待される背番号13が〝一発回答〟を見せて、1トップの座を盤石なものとする。