ファイターズ
侍ジャパン選出の伊藤 栗山監督との絆を物語る「魂」のウイニングボール
WBC出場正式決定 栗山監督と再び共闘
日本ハムの伊藤大海投手(25)が26日、今年3月の「カーネクスト 2023 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)東京プール」に臨む侍ジャパンの登録予定選手に選出された。世界一奪還を目指す日本代表。2021年まで日本ハムの指揮を執った栗山英樹監督(61)のもとで再びプレーすることになり「大変うれしく、光栄に思います」とコメント。ともに戦ったのは1シーズンだが、両者は固い絆で結ばれている。
この日東京都内で行われた記者会見に出席した栗山監督は「日本野球の魂を最大限に生かせる形を考えた」と語るなど〝魂〟という言葉を何度も使った。そんな指揮官が〝魂〟を込めたウイニングボールを道産子右腕は持っている。
21年シーズン最終戦で10勝目ゲット 指揮官から「200勝の時にボールをもらう」
さかのぼること2年前、10月30日のロッテ戦(ZOZOマリン)。当時ルーキーだった伊藤は、その年限りで退任する栗山監督のラストゲームで先発を託された。自身の10勝目も懸かった一戦で、7回1失点と好投し勝利に貢献。試合後、ウイニングボールを渡そうとすると、いったん受け取った指揮官からこう言って返された。
「このボールの中にはオレの〝魂〟を込めた。200勝の時にもらう」