クラーク2年連続2度目のセンバツ 悲願の甲子園初勝利へ佐々木監督「ぜひ初戦突破を」
3月18日開幕
聖地初勝利へ―。第95回記念選抜高校野球大会(3月18日開幕、阪神甲子園球場)の出場校が27日発表され、昨秋の全道大会で優勝したクラーク記念国際高校が2年連続2度目の出場を決めた。佐々木啓司監督(66)は「初戦突破が一番ポイント」と甲子園1勝に照準を合わせた。
出場が正式に決まり、喜んだのも束の間、視線はすぐにセンバツ初戦に向いていた。「クラークに来て、3年目の夏と昨年と(甲子園)1回戦負け。選手たちも頑張ってくれているし、ぜひ初戦突破を目指しながら(大会に向かう)」と佐々木監督。2016年の夏と昨年の選抜に出場しているが、未だ勝利は挙げていない。
神宮大会は大阪桐蔭に大敗
昨秋の神宮大会では大阪桐蔭と対戦し、2―12と大敗したが、全国トップクラスを肌で感じ取れたのは大きかった。佐々木監督も「プラスでしょうね。エラーして負けたが、あれを除くと僅差。そういう意味では、いい時期にいいチームと大会で会うことができた」と前を向いている。
全国レベルに持っていくために、この冬はウエートトレーニングの量を増やし、攻撃力向上に重きを置いた。指揮官は「久しぶりに試合用のユニホームを(着ているのを)見たら、パツパツ。まじめに練習していたんだな」と手応えを感じている。新岡歩輝主将兼投手(2年)、麻原草太捕手(2年)、中村光琉外野手(2年)ら中軸の前に走者をためられるかが鍵となる。
寒さで集中力は増した
厳しい寒さの練習を乗り越えてきた。大寒波が襲来した今週は、屋内練習場でも氷点下での練習を余儀なくされた。しかし、中村は「やっぱり手がかじかんじゃって、バッティングのときとかは芯を外すと手が痛いので、しっかり芯に当てて」とかえって集中力は増したと言う。思わぬ〝副産物〟も打力アップに一役買ったかもしれない。
佐々木監督にとっては史上2人目となる3元号勝利も目前。「なかなか打てないと思いますよ、新岡投手。うまく新岡投手が(大会に)入っていけるような形ができるかな」とエースに全幅の信頼を置く。29日から2月3日までは三重・熊野市、4日から7日まで愛知・岡崎市で合宿を張る。聖地で白星を挙げるために、ぬかりなく準備を進めていく。