高校野球
クラーク新岡主将 大阪桐蔭へのリベンジに闘志「今度やったら抑えられる」 センバツ出場校発表
神宮大会は12失点も自責は3点
神宮王者へのリベンジに燃えている。昨秋の神宮大会の大阪桐蔭戦で先発登板したクラーク記念国際の新岡歩輝主将兼投手(2年)は5回⅔で12失点(自責3)と炎上し、2―12で大敗。「もう一回できるのであれば。今度やったら、自分の想像の中では抑えられるという思いもある」と雪辱を期した。
全国トップクラスの猛者たちに通用しなかったからこそ、足りない部分が明確になった。「真っすぐの球速を上げないと打たれる。そういう課題が多く見つかった」とこの冬は筋力アップに尽力した。
サイドスローは打たれていない
また、スリークオーター、サイド、アンダーの投げ分けで相手を幻惑していたが、「スリークォーターはバッターから見やすい。サイドスローで投げていた方が大阪桐蔭戦も打たれていない。基本的にはサイドスローで進めていく」と新岡。
そして、内角に投げきれなかったことはバッテリー間でも共通の反省点だった。4番も務める麻原草太捕手(2年)は「正直どこ投げても打たれるなと思った。ピッチャー陣も強化してきた。打ち取る変化球を増やしたり、インコースの練習などをしました」と全国に通用するような投球術を模索。新岡も「インコースの真っすぐをもっと使っていれば。左バッターもそのインコースが効いて、変化球で打ち取れる」と同調した。
大会まで練習試合6試合予定
現在、大会までに実戦は6試合ほど組まれているが、佐々木啓司監督(66)も新岡の調整を最優先に進める意向を示している。「甲子園っていう舞台はもう経験している。あとは自信持ってやるだけだと思っているので、攻めのプレーで積極的に立ち向かっていきたい」。自信を取り戻した新岡を中心に、全国の舞台で輝きを放つ。