Vリーグ
2023/01/29 19:30

クラブ史上最多1334人動員もサフィルヴァ2連敗… 上杉監督「私の責任」 V2リーグ

地元札幌で連敗し、がっくり肩を落とすサフィルヴァ北海道の選手たち(撮影・十島功)

■Vリーグ男子2部 サフィルヴァ1ー3埼玉(28日、札幌・北ガスアリーナ札幌46)

9勝5敗、暫定2位キープ

 逆転優勝へ正念場を迎えている。首位で迎えたホーム2連戦だったが、28日は富士通に、この日は埼玉に敗れ、今年初の札幌開催を勝利で飾ることができなかった。9勝5敗と白星を積み上げられなかったが、暫定2位はキープ。リーグも折り返し、負けられない戦いが続いていく。

 年明け4連勝と、最高の形で札幌に凱旋したが、まさかの2連敗を喫した。第1セットを18―25で落とすと、第2セットも最大5点差を付けながら、終盤はミスを連発し、22―25で連取を許した。第3セットこそ取ったが、流れを引き寄せられないまま、1―3で敗戦。

 1334人とクラブ史上最多の観客動員を記録したが、会場はため息に包まれた。28日も1155人を動員するなど、ファンの期待は大きい。それだけに上杉徹監督(42)は「1部のリーグよりもお客さんが入ってすごい。その中で勝利を届けられなかったのは私の責任。自分のいたらなさを痛感してます」と唇をかんだ。

セッター谷越「個人任せになっている。泥臭い部分が足りない」

 わずかなミスの積み重なりが結果として差に現れた。個の能力が高い選手は集まっているが、ディグであったり、ポジション取りなどの部分で隙が生まれている。セッターを務める谷越陽介(24)は「個の力が強いだけに、みんなが『大丈夫だろう』と個人任せになっている部分が積もり積もってきている感じはある。技術的な声掛けもない。そういう泥臭い部分が足りない」と指摘した。

 ブロックフォローもその一つだ。ブロッカーに高い選手が揃っている分、ブロックタッチは多く取れるが、その後がつながらない。上杉監督は「後ろで守っている人が少し前に来て、取れないラインになっている」とズレを感じている。さらに「ブロックの手の出し方が雑だったり、後ろでディグする人がデータ上で(スパイクの)来るところにいなかったりする」と丁寧さに欠ける印象を抱いていた。

2月11日、北海道ダービーへ全力「まだまだ優勝を諦めていない」

 2月11日には首位・ヴォレアス北海道との「北海道ダービー」が札幌で行われる。上杉監督は「我々はまだまだ優勝を諦めているわけではない。『北海道ダービー』への意識もある。いい試合ができたら」と話すと、谷越も「ずっと追いかけているチーム。やっぱり勝ちたい」と続いた。「北海道ダービー」の熱気を最高潮にするためにも、ここから勝ち続けるしかない。

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