矢沢 初フリーで中堅柵越え 名護での自主トレで野手デビューへ準備着々
「きれいな球場で気持ち良く打ててすごく充実感」
日本ハムドラフト1位の二刀流ルーキー・矢沢宏太投手兼外野手(22)=日体大=が29日、春季キャンプ地の沖縄県・名護で自主トレを行い、今年初の屋外フリー打撃に臨んだ。中堅への柵越えも放ち「今まで室内で縮こまりながら打撃をしていた部分があったので、きれいな球場で気持ち良く打ててすごく充実感がありました」と感触は上々だった。
打球の強さ、飛距離は自らの予想を上回っていた。プロの専門的なトレーニングは少しずつ、実を結びつつある。「大学時代だったらセンターに入らない。今までよりもパワーアップしている感じはします」。トレーナーの助言を受け、コツコツと熱心にメニューをこなしてきた。
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清宮も打撃見守り「あんなに体が小さいのに振る力がある」
昨季、チームトップの18本塁打をマークした清宮幸太郎内野手(23)もフリー打撃を見守っていた。昨夏、U―23NPB選抜のメンバーに入り、矢沢のいた大学・社会人選抜と対戦。当時から特長を把握しており「振れるということが魅力。あんなに体が小さいのに振る力がある。センターにバンバン放り込んでいたので、さすがだなと思いました」と目を見張っていた。
キャンプ1軍スタートの矢沢は、11日の紅白戦(名護)で初登板を予定しているが、野手としては1日の紅白戦出場を見据えている。気負いはない。過程を重視し、ベストを尽くすことに集中している。「強いスイングをする、しっかり準備するとか、そういうところをしっかりやりたい」。現状、プロのレベルでどこまで通用するのか―。まずは、首脳陣の前で1本目の刀を抜き、その切れ味を披露する。