札幌唯一のブラジル人ドリブラーMFルーカス WBは「左の方がやりやすい」
■コンサドーレ沖縄キャンプ(1日、金武町陸上競技場)
練習試合明けで、リカバリーなど軽めのメニューで体を動かした。来日5季目を迎えるMFルーカス・フェルナンデス(28)が、20代最後のシーズンに向けて意気込みを語った。
MF金子が不在だった町田戦は右WBも、その後の2試合は左WBでプレー
昨季はリーグ戦28試合に出場。右WBがルーカスの主戦場だった。これまでの練習試合では、19日の町田戦では右WB、24日のFC東京、28日の長崎戦では左WBに入った。「左でのプレーが多くなってきていて、慣れてきた。基本的には左の方がやりやすいかな」。独特なリズムで相手の守備網を引き裂くドリブルを武器に、左サイドでの精度を上げていく。
外国籍5選手の中で最年長 今季はチーム唯一のブラジル国籍
4月に29歳を迎え、外国籍選手5人の中では最年長となる。「確かに年齢は重ねて、日本にいる年数も長くなってはいるけど、今までより、さらに上のパフォーマンスでプレーできるように満足せずやっていければ、おのずと結果も出てくる」と、さらなる活躍を誓った。
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昨季まで所属したブラジル籍選手やコーチが移籍し、今季はブラジル人がルーカス一人だけ。いつも練習前に一緒にボール回しするのは見慣れた光景だった。「同じ言語を話すっていう意味でも、長い間、助け合いながら、切磋琢磨しながら、お互いに成長した。寂しさはあるけど、僕自身も、もう5年目。各選手との関係性も良いし、大きな問題はない」。母国から遠く離れた地球の裏側で共にプレーした同胞との数年間を振り返りながら、今季は唯一のブラジル人としてプライド高く、シーズンを戦い抜く覚悟だ。
オフは愛妻の手料理を堪能して充電完了 開幕戦は「100%で迎えられるように」
オフは例年に比べ2週間ほど長く、約40日間、ブラジルへ帰国。「自分のキャリアの中で、これだけ長く休むことがなかったので、家族や親戚とゆっくりとくつろぐことができた」と、有意義な時間を過ごした。久しぶりに妻の手料理も堪能。なかでも「ストロガノフが一番おいしい」と、ロシア発祥でブラジルでもポピュラーな家庭料理を食べ、心も体もリフレッシュしてキャンプに臨んでいる。
開幕まで残り3週間を切った。沖縄での1次キャンプも、あと3日。「ここから状態を上げていって、開幕戦にはしっかり100%で迎えられるように、引き続きやっていきたい」。頼れるドリブラーが、今季も開幕スタメンの座を掴み取る。