札幌MF宮澤主将 クラファン1億円達成に初タイトルで恩返し決意
■コンサドーレ沖縄キャンプ(1日、金武町陸上競技場)
札幌生え抜きのMF宮澤裕樹主将(33)が、1月31日まで行われたクラウドファンディングで目標の1億円を突破したことを受け、支援してくれたファン、サポーターへ感謝の意を示した。
支援者は約7000人 「より一層、思いを背に頑張りたい」
クラブ初の選手強化のための一大プロジェクトに、集まった支援金は目標を大きく上回る1億1000万円ほどになり、支援者は7000人近くまで達した。「新しい試みに賛同してくださった方々に、選手として感謝したいと思いますし、本当にありがとうございますという気持ちです。その一部を自分たちのジムの改善に当ててもらえて、より一層、自分たちが結果を出すために良いトレーニング環境を整えてもらえるのはありがたいと思います。自分たちが何で応えていくかと言ったら、ピッチでの結果、タイトルを目指していくこと。結果を出していくことにフォーカスして、より一層、思いを背に頑張りたい」と、タイトル奪取への決意を新たにした。
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「サッカーだけじゃなくて、いろんなことに取り組んでいきたい」
昨年のリーグ終了後、クラブは選手が道内各市町村を訪問する「CONSADOLE HOKKAIDO TOURS」を実施。宮澤はDF福森晃斗(30)と、11月17日から3日間、高校時代を過ごした室蘭市や小樽市などで交流した。「今まで北海道のいろんな地域に顔を出したり、いろんな人たちに支えられて、自分たちはサッカー以外の部分でも活動してきました。そういうことを続けていくことで、北海道を盛り上げることができて、また新しく賛同してくれる方が増えると思う。サッカーだけじゃなくて、いろんなことに取り組んでいきたい」と、スポーツの力で生まれ故郷の北海道に勇気や元気を与えていく。
オフは右アキレス腱手術 キャンプ前半は別メニュー
宮澤はオフに痛めていた右アキレス腱を手術。キャンプ前半は別メニューが中心で、練習試合へは3試合目となった1月28日の長崎戦から出場。ところが、2本目に相手と交錯し、逆に左足かかと付近を痛めて交代。同31日の練習試合は大事を取って回避していた。この日のリカバリーも元気にボールを使ってパス練習するなど、順調に回復している様子だ。「次の試合に向けて、しっかりとしたコンディションでいけると思いますし、より長い時間プレーして、開幕に向けていければと思います。」。少し出遅れたが、焦らず慎重に調整を続けていく。
今季は新型コロナによる制限撤廃 「期待に応えるためにやっていきたい」
今季からはサポーターの大歓声も戻ってくる。Jリーグは1月30日、新型コロナウイルス感染症の対応ガイドラインを改定。これまでは、観客が大声を出す区画は収容人数の50%までに制限されていたが、声を出して応援できるエリアの人数制限を撤廃した。「そういう所でプレーできるのは、選手としてうれしく思う。その期待に応えるためにやっていきたい」。札幌のバンディエラが、プロ16年目の今季もチームの中心で存在感を放ち続ける。