札幌DF岡村が脳しんとうから全体練習に復帰 今季ノルマは全試合出場&3G
■コンサドーレ沖縄キャンプ(1日、金武町陸上競技場)
24日FC東京戦で相手DFと交錯
午前中は2つのグループに分かれて、パスからの連動で相手を崩す動きの確認をした。24日のFC東京戦で相手選手と交錯し脳しんとうを起こして別メニューだった、DF岡村大八(25)が全体練習に完全合流。すでに公言済みのリーグ戦全試合出場に加え、プロ最多となるリーグ戦3得点をノルマに掲げた。
サブ組のCB中央でプレー
午後に行われた3/4サイズのミニゲームで、サブ組のセンターバック(CB)中央でプレーした。チームは、ここまで練習試合4試合では思う様な結果を残せていない。4日の沖縄合宿最終日に行われる名古屋との練習試合に「なかなか勝ててないので、結果も内容もこだわってやりたい。自分が入ったところで相手をつぶせる部分だったり、チームにとってプラスになる部分をもたらすこともできる。あとは周りを動かす部分を特に言っていきたい」と出場へ意欲十分だ。
脳しんとうは命に関わる危険があり、Jリーグでは復帰まで6段階の指針を設けている。①完全休息から始まり、②軽い有酸素運動③スポーツに関連した運動④接触プレーのない運動⑤接触プレーを含む練習⑥競技復帰となっているが、岡村は1日までに第4段階をクリア。対人練習が可能となる第5段階へゴーサインが出た。「ボールを蹴っていなかった、動いてなかった日がなかったので、結構動けた」。ここからさらに100%へと状態を上げていく。
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田中駿に「ポジションを渡すつもりもない」
岡村不在時は、ミニゲームなどでDF田中駿汰(25)らがCB中央に入った。「ポジションを渡すつもりもないです。駿汰は僕にはできないようなプレーができるけど、駿汰ができないようなプレーを僕ができることもある。お互い切磋琢磨し合って、ベストな11人をミシャが選べばいい。それでチームに勝利をもたらすことが一番だと思うので、僕は僕のやることをやるだけ」。けがで離脱中に、序列が変わることはざらのプロの世界で、チーム内競争に打ち勝つつもりだ。
ミシャサッカーでは、DFがボールを奪いに行ってはがされると、一気にピンチが訪れる。「正直、恐怖心も少しはあるけど、どっちかっていったら楽しみっていうか、ワクワクする。止めれば、僕たちが脚光を浴びるっていうか、独壇場じゃないけど、そういう風にも捉えられる」と自らを奮い立たせる。さらに個の能力で勝る相手にはチームとして臨機応変に対応する。「1人よりも2人、質で劣る選手には量で勝てると思いますし、11人の協力でチームが勝つことが一番」と冷静に見極め、確実に失点の芽を刈り取る。
走り込みなどで体脂肪率1桁に
そのために肉体改造にも挑戦中だ。「筋肉をもっと増やしてもいいかなと思いつつ、上半身と下半身のバランスも考えながら」と、昨季途中から軽いウエートを素早く上げるなど、瞬発系トレーニングに取り組んでいる。「ちょっとずつ効果も出てきてます」。オフは2キロ増えたが、キャンプインしてから走り込みなどで元の85キロまで落とした。さらに直近の体脂肪率を10%前半から1桁に減らし、ゴール前で相手をはね返す、強靱な肉体を造りあげる。
昨季はリーグ戦26試合に出場し1ゴール。キャリアハイをマークしたが、見据える目標ははるか高く「リーグ戦は全試合出場、リーグ戦のゴールで3得点を取りたい」とキッパリ。群馬時代の2020年はJ2リーグ戦42試合に出場。「過密日程の中で出られたので体は強い方。ちょっと強度の違いはありますけど、J1でもできることだと思うので、目指してやっていきたい」。攻撃的なDFとしてゴールでも勝利に貢献する。