完全移籍した2年目MFスパチョーク 〝タイの至宝〟の進化見せる
■コンサドーレ沖縄キャンプ(3日、金武町陸上競技場)
2日から全体練習復帰
沖縄キャンプでの練習最終日、4日の名古屋戦に向けミニゲームなどを行った。両ふくらはぎの張りで別メニュー調整が続いていた、タイ代表MFスパチョーク・サラチャット(24)が前日2日から全体練習に復帰。この日のミニゲームでは、1本目に主力組の3トップ左シャドーで軽快な動きを見せた。完全移籍となった2年目は、得点とアシストを量産宣言。〝タイの至宝〟が進化した姿を披露する。
27日から別メニュー調整の続いていた愛称〝チェック〟が、初めての沖縄キャンプを完走する。1月11日からの1次キャンプも残り1日。ミニゲームでは「一番得意」と言う1.5列目から得意の瞬発力を活かした鋭い抜け出しを何度も披露した。「戦術も去年より理解している。結構いいキャンプなんじゃないかな」。ミシャサッカーへの順応も深まり、開幕戦へ準備を進めている。
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「みんなと一緒に生活して、仲もよくなっている」
昨年11月に母国・タイで行われた「2022Jリーグアジアチャレンジinタイ」期間中に、札幌への完全移籍が発表。「奇跡を感じるくらい嬉しい」と喜びのコメントをしていた。タイ滞在中に行われた出家の儀式で頭をそり上げたが、髪は伸び、うっすらとひげも蓄え精悍な顔つきになって1月8日に来日。初めて沖縄の地に足を踏み入れた。同じホテルで3週間以上、寝食を共にして、コミュニケーションも深まった。「みんなと一緒に生活して、仲もよくなっている」。時間を見つけて外食するなどオンオフを上手に使い分け、充実した毎日を過ごしている。
昨年6月に期限付き移籍で加入。鮮烈な日本デビューを飾った。同8月7日のアウェー・湘南戦で4-0の後半23分にピッチに入ると、わずか4分後、中央から右スペースへのロングボールに素早く反応し、ゴール前に走り込んできたMF青木亮太(26)へマイナスのパスを出しゴールをお膳立てした。リーグ戦は7試合に出場し、得点こそ奪えなかったが3アシストと結果を残した。
同ポジションのライバル多数
4日の名古屋戦を終えると、サバイバルキャンプは熊本に舞台を移す。同じポジションには、MF青木や、この日2本目でスパチョークに代わり左シャドーに入った、新加入のFW大森真吾(21)らライバルは多数。「今年は出場時間をもっと増やして、去年よりも得点やアシストを増やしたい」。今季もタイ代表の活躍に、要〝チェック〟だ。