教えて大海コーチ!先発三本柱が投球フォーム談義 上沢「めっちゃ勉強になった」
「右足が悪い動きすることがある」シャドーピッチを伊藤、加藤貴が観察
教えて大海コーチ! 日本ハム・上沢直之投手(28)が3日、加藤貴之投手(30)、伊藤大海投手(25)が見守る中、ブルペンでシャドーピッチングを敢行。先発三本柱が一同に介し、投球フォームについて談義を交わした。新フォームを模索中の上沢は「教えてもらいました。本当に話を聞いて良かった。めっちゃ勉強になった」と手応えを口にした。
穏やかな昼下がりのブルペン。マウンドの横に鏡を置き、何度も骨盤の動かし方を確認するエース右腕の後ろには、加藤貴と伊藤の姿があった。
いったい何が行われていたのか。その輪の中心にいた上沢が、その内容を明かした。「僕は右足が悪い動きすることがあるので、それをどういうふうにした方が良いかという話をしたら、大海が教えてくれました。ちょっとやったらいい感じだったので、その練習を続けてやってみようかなと思います」。これまで投球時に右足の「力が遠回りするような使い方になる」ことが悩みだったという。
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大海の宝刀スライダー伝授も「真似できないわ。あれは無理」
176センチと小柄ながら力強いボールを投げる伊藤の体の使い方は、まさに理想だ。「いい動きしている人に、何を意識しているかを聞いた方が早いじゃないですか。大海もいろいろ考えてやるタイプ。言葉に出せる能力があるから、聞いていてすごく分かりやすかったですよ」と感謝。意識するのは骨盤で「動かし方で右膝の悪い動きを抑制できる」と気付きがあった。
さらに、伊藤から宝刀のスライダーを伝授されたが「無理ですね。真似できないわ。あれは無理な気がする」とお手上げ。手先が器用なことで知られる右腕も「理屈は分かるけど、多分、強い指が(自分は)中指で、大海は人さし指が強い。だから、多分イメージが沸きづらい」と苦笑いだった。
進化に貪欲「別に年齢関係ない。僕がより良くなれば」
さらなる進化を目指し、上沢はいつも貪欲だ。「別に年齢関係ない。下でも上でも、気になったら聞いて、僕がそれでより良くなればいいことだし」と積極的に吸収。大海スライダーの習得は断念したが「体の使い方は割と真似しやすい」。キャンプ2度目のブルペン入りとなる5日に向けて「その時までにしっかり練習して、良い感じで投げられたらいいかなと思います」と意気込む。
昨年12月の契約更改交渉では、来オフのポスティングシステムを利用したメジャー挑戦を直訴した。大海コーチから教えを請い、さらなる高みを目指していく。