田中正義の剛速球に新庄監督「ナイスボール!」2度目ブルペンで42球
8、9割の出力「結構良い球いっていた」
日本ハムの田中正義投手(28)が3日、沖縄・名護キャンプで2度目のブルペン入り。直球を主体に42球を投じた。投球を見守った新庄剛志監督(51)は、威力十分の直球を目にして「ナイスボール!」と、思わず声を上げた。
度重なる故障に悩まされてきた大器が、いよいよ本格化の兆しを見せている。指揮官の熱い視線を背中に浴びながら、うなりを上げる剛速球を次々と投げ込んだ。「僕が緊張しているだろうということで、リラックスできるような声かけをしていただいて、ありがたい。結構良い球がいっていたんじゃないかな」。8、9割の出力と自己評価したボールは、魅力に満ちあふれていた。
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建山コーチ 適性見極め「先発の要素探っている。長いイニングを投げて判断」
建山投手コーチは「出力に関しては去年の終盤に投げたのを見て、凄いものを感じているので特段驚きはない」と、冷静に評価した。田中正が先発を希望する起用法については「先発の調整をしたら中継ぎにすぐ戻れるので、先発の要素を探っている。長いイニングを投げて、どうかというのを判断したい」と、適性を慎重に見極める考えだ。
今後は1、2回のブルペン投球とライブBP(実戦形式の投球練習)を経て、順調ならば2月中旬にも実戦のマウンドに上がる。「きょう(のテーマ)は出力を上げていくということだったので、段々と実戦を意識した投球をしていきたい」と田中正。156キロ右腕への期待は、日に日に高まる。