ファイターズ
Rロドリゲス ノリノリ♬初猛打賞
■日本ハム9ー0ロッテ(8日、札幌ドーム)
「フェリーノ・タイム」がさく裂した。まずは二回1死一塁の第1打席で左翼線への適時二塁打を放ったのが、幕開けの合図だった。
四回1死で迎えた第2打席。1ボールから、ロッテの先発・岩下の直球を完璧に捉えた。快音を残した打球は左翼席へ一直線。今季6号ソロを「ホームでホームランが打ててすごくうれしいし、すごく特別な気持ちでいっぱい」と振り返った。さらに六回にも左翼へ二塁打を放ち、今季初の猛打賞を記録した。
いつもは「アミーゴ(友達)」と呼ぶ“谷内パワー”にあやかっていたが、この日は違った。谷内と同じく仲のいい王柏融から手甲ガードを拝借し、最高の結果を出した。「きょうは谷内パワーではなく、ボーロンパワー」と笑顔をうかべた。
オフシーズンには「エル・フェリーノ(スペイン語で猫の意)」という愛称でラッパーとしても活動している。ヒーローインタビューでは得意のラップを披露し「疲れた」とおどけたが、「自分の持ち曲をちょっと歌った。新曲歌えて気持ちよかった」と笑った。
難しい調整を強いられた前半戦は1本塁打にとどまっていたが、後半戦はこれで5本目のアーチを架けた。「監督に少しずつ信頼してもらえるように、もうちょっと自分の調子を上げて、もっと打てるように頑張りたい」。ノリノリになってきた助っ人砲が、最後の最後まで全力を尽くす。(十島功)