北見協会悔しい準V スキップ・平田「優勝しか目指していなかった」 カーリング日本選手権
■日本カーリング選手権大会(4日、北見・アドヴィックス常呂カーリングホール)
▽男子決勝 北見協会(予選1位)2―6SC軽井沢(予選2位)
「練習で取り組んできたことをファイナルの舞台で出し切れなかった」
勢いに乗って勝ち上がってきた北見協会だったが、前年王者・SC軽井沢の前に屈した。ロースコアで進んだ試合。2―4と2点を追う第9エンドだった。ナンバーワンにストーンを残しての最終投。複数得点が必要な状況だっただけに、リスクの大きい投球を選択したが、スキップ・平田洸介(30)のドローショットは無情にもガードストーンに当たった。
逆に2点のスチールを許し、6―2のまま試合は終了。悲願の初優勝はお預けとなった。平田は「めちゃくちゃ悔しいです。練習で取り組んできたことを、最後の最後、ファイナルの舞台で出し切れなかった」と唇をかんだ。それでもSC軽井沢と熱戦を3度演じるなど、今大会では堂々とした戦いぶりを見せた。
スキップの差が勝敗に直結した。平田も「柳沢選手は21歳っていう若さだけど、経験もたくさん積んでいるし、メンタルも強い」と認めるしかなかった。相手の柳沢李空(21)のショットは終始安定していた。ドローだけではなく、2つの石をはじき出すダブルテイクアウトも見せるなど、大事な局面でチームを救う活躍ぶりだった。
「ミスにめげず強気なメンタルを再構築しなければ」
一方の平田は、得意としているドローショットが乱れた。原因は5日のプレーオフにあった。同じくSC軽井沢との一戦の第10エンド。決めれば勝利の場面でミスを犯してから自信を持てなくなったという。「最後を任せてもらっている僕自身の課題。1回のミスにめげず『次へ、次へ』という強気なメンタルを再構築しなければいけない」とメンタル面の強化を誓った。
チームとしても経験の差が如実に現れた。「3カ月ぐらい海外に出られていたこともあって、作戦の引き出し(の多さ)を感じた」と平田が話すように、SC軽井沢は世界を転戦して踏んできた場数が違った。
ベスト4⇒準優勝 残すは日本一だけ
2018年にチームを作り上げ、今大会は2度目の出場で準優勝の結果を残したが「周りの声は関係なく、僕は優勝しか目指していなかった」とキッパリ。前回はベスト4、今回は準優勝。あとは日本一をつかむだけだ。