ファイターズ
2023/02/05 21:55

万波 バックスクリーン直撃の特大弾 オフにスイングスピード13キロアップ「あのタイミングで間に合うんだ」

二回の第1打席、バックスクリーン直撃の特大本塁打を放つ万波(撮影・大石祐希)

白組の「6番・中堅」で先発出場 打1打席で杉浦の143キロ直球に体が反応

 底知れないポテンシャルを見せつけた。日本ハムの万波中正外野手(22)が5日、沖縄・名護キャンプで行われた紅白戦に白組の「6番・中堅」で出場。二回の第1打席で杉浦稔大投手(30)の直球を捉え、バックスクリーン直撃の一発を見舞った。特大の本塁打に観衆からはどよめきも。開幕スタメンを狙う若武者が豪快に、レギュラー獲りへの号砲を打ち鳴らした。

 カウント1ー2。追い込まれてから、高めいっぱいの143キロ直球に体が自然と反応した。「芯で捉えてはいるけど、合わせた部分が強かった。その中でも、あれだけ飛距離が出たのはかなり驚いてます」。決してコースは甘くなかった。完璧にはじき返せたことは、自らにとってもサプライズな出来事だ。

 特大弾の要因は、スイングスピードの向上にある。このオフ、万波は単身で渡米し専門の施設でスイングを解析。右肩が下がる悪癖を矯正するため、打撃フォームの改良に踏み切った。バットのグリップ部分に装着する「ブラストモーション」というセンサーで計測すると、バットスピードは130キロを記録。「オフシーズン前と1月の最後に測ったのでは、実打で13キロくらい上がった」と、武者修行の効果を実感している。

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