プロ９年目も「ルーキーの頃のような気持ちでガムシャラに楽しみたい」

　阪神からトレードで加入した日本ハムの江越大賀外野手（２９）が５日、紅白戦で〝移籍後初アーチ〟を放った。五回に長谷川威展投手（２３）の直球を振り抜き、左翼席へズドン。「いやー、びっくりしました」と驚き交じりに振り返り「タイミングだけを意識していい反応ができたと思います」と控えめに喜びを表した。

　二回には立野和明投手（２４）の直球を中前にはじき返し、チャンスを広げた。この日は２打数２安打１打点で交代。外野手争い生き残りへ、アピールに成功した。

　プロ９年目。阪神時代は毎年のように期待されながら、１軍の壁にはね返されてきた。過去３年は安打０。ただ、潜在能力は誰もが認めるところだ。「やるしかないので、なんとか、必死に食らい付いて。ルーキーの頃のような気持ちでガムシャラに楽しみたいなと思います」。日本ハム移籍は、大きな転機。くすぶったままでは終わらない。殻を破るときが、きている。