福田 1軍合流即ブルペン 進化したストレートで猛アピール
鶴岡氏を相手に直球、スライダーを中心に55球
日本ハムの福田俊投手(26)が7日、1軍キャンプに合流した。早速ブルペン入りし、侍ジャパンでブルペン捕手を務める鶴岡慎也氏(41)を相手に直球やスライダーなど55球を投じた。2年ぶりの開幕1軍を目指す道産子左腕は、虎視眈々とアピールの機会を狙っている。
今キャンプは2軍スタートとなったが、5日の紅白戦で好投。松本剛、野村、清宮と主力組の中軸を3者凡退でねじ伏せ、1軍行きの切符をつかんだ。「今年一発目(の実戦)。やってやろうと思ってそこに合わせて調整していた。バッター関係なく、自分の球を投げればいいかなと思ってマウンドへ上がりました。良い結果が出て良かった」。同じ左腕の北浦、斎藤綱と入れ替わる形での昇格には、大きな意味がある。
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今季5年目の道産子左腕 「競争に勝たないとクビになる」
生命線のスライダーを生かすため、このオフは直球に磨きをかけた。ドッジボール大の球を、親指や人さし指だけで投げる動作を繰り返した。「簡単に言うと指を鍛えました」と説明するトレーニングで、指先の感覚を改善。「ボールが指にかかるようになった。もともと人さし指にはかかっていたけど、よりその意識が強くなった」と、ストレートの質に確かな手応えを得た。
背水の覚悟で挑む5年目のシーズン。チーム内競争を勝ち抜かなければ、未来はないと自覚している。宮西、堀ら実績ある投手を含め、中継ぎ左腕は全員がライバルだ。「(人数は)多いですよ。でも、その競争に勝たないとクビになる。次の試合も3者凡退で。チリツモでいきます」。好結果を積み重ね、首脳陣の信頼を勝ち取ってみせる。