ルーキーの金村&宮内がシート打撃に登板 新庄監督の眼前で実力発揮
緩急を駆使し打者を翻弄した金村 「ゾーンに強く投げられた」
日本ハムのドラフト2位ルーキー・金村尚真投手(22)と同6位・宮内春輝投手(26)が7日、沖縄・名護で行われている春季キャンプで初めて実戦形式の打撃投手を務めた。万波と阪口を相手に、それぞれ30球の熱投を披露。練習を見守った新庄剛志監督(51)へ、持てる力を存分にアピールした。
金村は緩急を自在に操り、打者を翻弄した。球種を申告しながらも、許した安打性の打球は5本だけ。最速145キロの直球と100キロ台のカーブは、分かっていても攻略が難しいボールだった。「ゾーンに強く投げられて、真っすぐを待ってるバッターからファウルが取れた。カーブは自信がある球ではないけど、プロのバッターにどういう反応をされるのか試したかった。意外とタイミングを崩せました」と手応えを得るには十分な内容だった。
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宮内は快速球とシンカーを披露 新庄監督も絶賛「リリーフから抑えもある」
一方の宮内は、右サイドハンドから切れ味鋭いボールを繰り出した。最速146キロを計測した直球と勝負球のシンカーを武器に、打者を手玉に取った。許した安打性の当たりは3本。「久々に打者に対して投げたので楽しく放れた。ブルペンよりもリラックスして投げられた」と投球を振り返り、白い歯をのぞかせた。
宮内の投球を視察した指揮官は、大きな可能性を見いだした。「右打者に対して変化球でゴロを打たせてるイメージだけど、俺は左打者を抑える投手になりそうな気がする。俺はサイド気味の投手が嫌だった。スライダーが来ると思ったらシュートが来たりして迷ってしまう。(起用法は)リリーフから抑えもある」と幅広い場面での登板を想像。即戦力と呼ぶにふさわしい投球は、新庄監督の脳裏にハッキリと刻まれた。
2投手の球筋を見た万波のコメント
「2人とも球が強いし速い。ストレートがいい。(宮内は)シンカー系はやっかいだけど、ああいう投げ方の投手の特長かなと思う。それ以上にサイド気味から浮き上がって高めに伸びる真っすぐが印象的だった。(金村は)スピンが効いて、きれいな回転の真っすぐだった。普通に全然打てなかった。球が強くてすごい投手というのが第一印象です」