開幕まであと1週間 死に物狂いで挑む準備をしていこう《河合CRC竜の眼》
チームで一緒にいる時間が長いメリットを生かして強みに変えろ
いよいよ、あと1週間ほどで今シーズンの開幕戦を迎える。沖縄キャンプでは「走る」をテーマに掲げ、今まで以上に練習の強度を高くしていた。シーズンを通して戦える体力は、この時期につけていかないといけない。昨年はW杯が冬開催ということもあって、オフが長かった。そのため、練習の強度は必然的に上げなければいけない。ペトロヴィッチ監督も熱を上げて指導するシーンが多かったと聞いている。強度が高かったので、コンディション面で落ちてしまった選手や、筋肉の張りだったり、けがもあったかと思うが、何とか開幕までにはうまく調整していってほしい。
熊本キャンプでは、より実戦に近い形でトレーニングを積み、開幕に向けたコンディションもそうだが、シーズンと同じような生活リズムに整えていくことになる。キャンプ期間が長いとか、キャンプ地から試合に移動しないといけないというメンタル面でのデメリットはあるが、逆に良さを言えば、チームで一緒にいる時間が長いのはメリット。デメリットではなく、その強みを生かして、うまくコミュニケーションを取りながら一体感を高め、開幕戦に臨んでもらいたい。
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タイトル獲得やACL出場権獲得のためには常に5、6位以内にいること
今年の目標はあくまでタイトル獲得やACL(アジアチャンピオンズリーグ)の出場権獲得だが、そのためには常に5位か6位以内には入っていなくてはならない。スタートダッシュは大事になってくる。今年は普段と違うポジションをやったり、よりポリバレント性が求められる準備をしていることだろう。昨年までと攻撃においてのベースは変わらないが、新加入選手は早くミシャサッカーに慣れて、攻撃のところでは去年との違いを見せてほしい。
攻守のキーマンはズバリDF田中駿 FW金健熙の決定力にも期待
好守のキーマンには、DF田中駿汰の名前を挙げたい。守備での対人プレーは強いし、アシストの前の攻撃の組み立ての部分だったり、パスが良い。視野が広く、チャンスになりそうなところがよく見えているので、くさびのパスだったり、サイドチェンジだったり、攻撃においても存在感を示してくれることだろう。
フィニッシュの確率を上げるためにも、FW金健熙の決定力にも期待したい。札幌のチャンス構築率はJ1の中でも上位なので、そこでいかにゴールを奪えるかが重要。チャンスをゴールにつなげる確率が上がってくれば、それだけ勝利の確率も上がってくる。
目の前の1プレー1プレーにこだわっていくことが勝利への道
この1週間、選手たちは早く開幕しないかとワクワク感を持ちながら練習に打ち込んでいることと思う。声出し応援も解禁されるし、その瞬間が待ち遠しいと思っていることだろう。開幕戦は全34試合分の1試合だが、まずは目の前の1試合を死に物狂いで戦うことが大事。もっと言えば、目の前の1プレー1プレーにこだわっていくことが勝利への道だ。その積み重ねで勝敗は決まるし、その試合を1つ1つものにしていくことで、年間の順位につながっていく。まずは目の前の戦いに死に物狂いで挑むこと、その準備に集中していこう。
(コンサドーレ・リレーションズチーム・キャプテン)