コンサドーレ
2023/02/08 21:00

5月で39歳のGK菅野 開幕スタメンへ熊本2次キャンプ駆け抜ける

ハイボールをキャッチする菅野(撮影・工藤友揮)

■コンサドーレ熊本キャンプ(8日、大津町運動公園球技場)

プロ21年目 衰え感じさせないパフォーマンス

 北海道コンサドーレ札幌が熊本での2次キャンプをスタートさせた。2部練習を行い、午前中は入念なストレッチで体をほぐした後、パスメニューやインターバル走などを実施。午後は3対3や11対11などの戦術練習を行った。

 GK菅野孝憲(38)は沖縄での1次キャンプで順調に練習メニューを消化してきた。2020年シーズンから札幌のゴールマウスを守り続けるベテランが、熊本での最終調整を経て、広島との開幕戦に向かう。

「僕だけじゃなくて、みんなが」失点減らす意識共有

 今年がプロ入り21年目のシーズンとなる菅野は、1月から約4週間続くキャンプを一度も離脱することなく走り続けている。この日も全てのメニューをこなし、5月に39歳を迎えるという事実を忘れさせるほどの軽快な動きを練習の中で披露していた。

 年齢を感じさせない、というのは決して印象の面だけではない。昨年は自身初の大けがによる長期離脱を経験し、リーグ戦出場は27試合にとどまった。しかし、出場試合にクローズアップすると、10試合で無失点を達成。36試合に出場した21年シーズンの8試合を上回っているのだ。さらに平均失点は1.22失点から1.11に減少にしている。

 完封試合が増えたことや自身の平均失点が減少したことには、「僕だけじゃなくて、みんなが〝どれだけイージーな失点を減らす〟とか、〝この時間帯の失点が多いよね〟ということを意識し始めて、(守備の)集中力が増したのかな」とチーム全員での成果であることを強調する。出場機会が減っていた22年はチーム総失点数が前年よりも多かった(21年50失点、22年55失点)ことを考えると、やはり札幌における菅野の貢献度は高いと言えるだろう。

関連記事一覧を見る