ファイターズ
≪ハム番24時≫2月8日
胸が熱くなる再会を果たした。球団OBの糸井さんが、キャンプ地の名護を訪れた。外野練習を視察した後には選手らと交流。グータッチを交わした松本剛は「首位打者、おめでとう」と声を掛けられていた。
2012年に入団した松本剛は、糸井さんと1年間だけ在籍期間が重なる。当時は高卒新人と主力選手の立場だったが、意外にも接点があった。シーズンオフの鎌ケ谷。背中合わせで打撃練習をしていると「後ろから爆発音がした。僕のと全然違う打球音、破裂音が聞こえた」。圧倒的なレベル差を感じたスイングを、今でも鮮明に覚えている。
「雲の上の存在」と思えた糸井さんは、ルーキーの松本剛に対しても気軽に話しかけてくれたという。「あのときは『どうやって打つんですか?』って打撃のことを質問した。何を聞いても答えてくれる。そういう雰囲気を持った方だった。僕もそういう人でありたいと思う」。良き伝統は、脈々と受け継がれている。