札幌FW大森真吾22歳の誓い 1年目の目標は「2桁得点」
■コンサドーレ熊本キャンプ(9日、大津町運動公園球技場)
熊本キャンプ2日目は午前練習を実施し、パス練習や11対11などを行った。
大卒ルーキーのFW大森真吾は、この日が22歳の誕生日。チームメートから祝福を受けたパリ五輪を狙う若きストライカーが、自身の記念日に今シーズンの飛躍を誓った。
GK菅野にイジられ
この日の練習はまさに〝大森デー〟だった。ウオーミングアップを兼ねたボール回しの最中に、同じ組になったGK菅野孝憲(38)から何度も「誕生日おめでとう」とお祝いの言葉が飛ぶ。大先輩からの愛あるイジりに、いつも以上に笑顔を見せた。またこの日の最後のメニューとなった11対11では、3トップの一角でプレーしポストプレーやラストパスなどで何度もチャンスメーク。決まった瞬間に練習が終わるラストゴールをミドルシュートでゲットしたのも大森だった。
DF西野の巻き添えに
これだけにとどまらない。練習終わりの一発ギャグを指名されたDF西野奨太(18)に巻き込まれ、一緒にギャグを披露する羽目に。前日ファッションブランド『シャネル』のロゴを人文字で披露して場を静まらせた西野が、二人で行うギャグとしてチョイスしたのは『ルイ・ヴィトン』。ブランドロゴ人文字のリベンジに挑んだ西野と巻き込まれながらも堂々とやりきった大森にチームメートから温かい拍手が贈られた。
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沖縄キャンプはほぼ別メニュー
笑顔で熊本キャンプ2日目の練習を終えた大森だが、沖縄での一次キャンプでは苦闘の日々を過ごした。コンディション面で別メニュー調整が多く、沖縄キャンプ終盤でようやく全体練習に合流。練習試合の出場は4日の名古屋戦までずれ込んだ。1本目に左シャドーとして出場した初実戦を「久しぶりに試合をしたので、試合勘の部分で影響がありました。チームのやり方もまだ分かってなかったので、難しい部分はいろいろとありましたけど、スタメン組で出場したことで、手応えやこれからやっていかなければいけないことがわかりました」と振り返る。ここで得た課題と収穫を糧として、さらなる進化につなげる。
「あと1週間ちょっと。(開幕戦で)ゴール目指す」
キャンプ間に設けられた3日間のオフは、福岡県の実家で過ごして英気を養った。二次キャンプは隣の熊本県。ここから開幕戦に向けてラストスパートをかける。「あと1週間ちょっとあるので、メンバーに入ってしっかり結果を残せるようにしたいです。(試合に出場できれば)やはり一番はゴールという結果を目指してやっていきたい」と18人の開幕メンバーに向けて意気込んでいる。
22歳となって迎える、プロ1年目のシーズンの目標を「2桁得点。10点は取っていけるようにやっていきたい」と口にする。有言実行となれば、目標とする来年のパリ五輪への出場もはっきり見えてくる。夢の舞台へ足を踏み入れるため、ルーキーイヤーから結果を追い求めて戦っていく。