《SHINJOの信条》とにかく勝ち癖をつける。どんな戦いだろうが勝って勢いを
■練習試合(9日、沖縄・タピックスタジアム名護)
―3-0でサムスンに勝利
「今年は全ての試合、どんな試合であろうが勝って、開幕までに勝ち癖をつける。スタートダッシュに向けてやっていく」
―7投手の継投で無失点
「良かったです。球のキレも上がってきたし、マウンドでの落ち着きもあった。全ての投手が、今年に懸ける思いが伝わってくる内容でした」
―先発した畔柳が2回をパーフェクト
「昨年より、ちょっとダイナミックさがなくなってきたイメージがあるんですけど、その分落ち着いてコントロール重視で打者を抑えているのかな。そういうところは聞いてみたい」
―伊藤がWBC球を使用し、1回を完全投球
「アメリカのボールで148キロ。(日本のボールと)全然違いますからね。で、今の時期で球速、変化球もよく決まっていたし、順調にきているのでは。重さも大きさも違うという感覚。滑らないようにして投げようとすると指先に変な力が入る。あと、肘やら肩にも負担がかかってくる。バランスよく投げることが大事じゃないかと(自分がメジャーでプレーしている時に)外野の送球をしながら思っていた」
―清宮が二回に先制2ランを放った
「清宮君に関しては進塁打のサイン。結果的にホームランになったけど、ああいうのをキッカケにしてほしい。例えば2ボールなら真っすぐ一本狙って、進塁打を打つ気持ちでパカーンと。角度さえつけば、きょうみたいにホームランになるというコツをつかんでもらえたらいいかなと思う」
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五十幡が三回に投手のけん制でアウトになった
「いい、いい。大丈夫。どんどん失敗してね、今の時期はという言い方はしたくないんだけど、失敗してタイミングを計ってもらえたら成功のもとにもなるし」
―追加点は2死から。上川畑が二盗を決め、機動力も発揮した
「1点を何とか取って、きょうみたいに失点0を。六回から1イニングずつ守るぞ-というのがファイターズの野球。勝ちパターン。向こうが何点取ってようが1点ずつ野手は取る。投手は追加点を与えない。諦めない野球を今から癖付けしていきます」
―今後もレギュラーを争うバトルが続く
「バトルの中で勝ちを取れれば最高です。とにかく勝ち癖をつける。どんな戦いだろうが勝って勢いをつけていく」
―1番に足の速い選手を置き、3、4、5番で長打。並びはスタンダードにも見える
「昨年、いろいろ試した結果。この打順がベスト。これでいきます。どこのチームがああだとか、世間でこうだとか1番バッターが足が速いとか、そういうのじゃなくて。いかに点を取るかっていう打順が今、こうなっているだけ。スタンダードとかはないです」
―畔柳、吉田は2イニング。先発を狙ってもらいたい存在か
「ないです。そういう意味じゃない。建山コーチが計算した投げさせ方をしただけ。まあ、安定感があった。スピードガンも戻っていた」
―清宮選手の打順はランナーをかえす役割か
「いや、そんなことじゃない。一番合ったポジション。これをずっと試合で慣らしていけば、この打順になっていく。誰でも。昨年みたいにコロコロ、コロコロ打順を変えるわけじゃない。昨年は探っていただけであって。(今年は)シーズンに入ってあまり動くことはないかな。きょうみたいに2番に万波君、矢沢君が入って。DHのポジションは2番かなというイメージはあります」
―清宮に5番が合うというのは?
「清宮君はセンター前って意外と多いんですよ。調子が悪くなったらフライを上げてしまうけど、良い時はインコースの球をポンっとセンターに打つ技術を持っている。そこで1、2番、3番に足の速いランナーがいるから、そこで1点を取ることができたら。状況に応じたバッティングができてくるような気もするし。江越君の9番は1番バッターの役割というか、足が速いから。初回に、一番率が稼げる松本剛くんが回ってくるというのは頭に入れています」
ー清宮の進塁打は試合の中の采配?
「采配。何とか点を取るという。とにかく1点を取りいくその積み重ね。誰だろうが、バントはするしエンドランもするし。それであそこの場面では進塁打を出したという。結果的にああなったけどプラスに考えて。結果的に進塁させたからね。進塁打といえば進塁打。だから本人もそんな喜んでなかったね」
ー加藤豪が五回に代打で放った二直は良い当たりだった
「良い当たりという前に、しっかり左(投手)の真っすぐに対しても変化球に対しても突っ込んでないですよね。軸のしっかりしたスイングで音がすごい。バンって。あとは感覚させえつかんで試合慣れしていけば。左投手を全然嫌がってないし、あとは結果。Hのマークが出てくればホッとするだろうし。楽しみなスイングはしていましたね」
ーまだ骨折は治ってないが
「この指(右人さし指)は(打撃に)関係ないから大丈夫。知らんけど。これ骨折したことないから。多分、大丈夫です。あんだけ振れりゃね。骨折して打ってまた痺れたら違う打ち方をしないといけない。それがプロなので。自分で工夫して結果の出る打ち方を探すのがプロ」
―きょうは現時点でのベストメンバー?
「そうそう。ここからベストが変わってくる形になるし、今のベストでいっていて、開幕ダッシュにちょっと遅れそうだなと思ったら変えていくし。とにかく開幕で一番いい選手にグラウンドでプレーしてもらう」
―キューバ代表のマルテイネス選手はどのポジションで使う?
「まだ後でしょ。調べて。いつ帰ってくるか。WBC後でしょ。まあ、向こうでも練習しているだろうし、実戦もやってくる。心配はしていない」
―指名打者での起用も考えられるか?
「まだまだ分からない。見たことないし。一緒にプレーしてみて。めちゃくちゃうまかったらね、また考えるし。右(投手)に強いのか、左に軸がブレないのかも見たいし。中日担当じゃなかったから、ちょっとわからん。OK?」