今季初の対外試合でスタメン落ち　休んでなんかいられない！　

　〝レギュラー組〟の牙城を崩す！ 日本ハムの今川優馬外野手（２６）がキャンプオフ日の１０日、休日返上でバットを振った。９日に行われた韓国・サムスンとの練習試合では、新庄監督が現時点でのレギュラーと明言した先発メンバーに入れず、悔しさをかみ締めた。シーズン開幕まで残り約１カ月半。「執念」が代名詞の道産子は開幕スタメンを諦めることなく、控え組からの逆襲を誓った。

　危機感が今川を突き動かしている。今季初の対外試合で〝スタメン落ち〟し、打席に立つことができなかった。新庄監督は外野に松本剛、五十幡、江越を並べた先発を現時点でのベストメンバーだときっぱり言い切った。「もうそれはめちゃくちゃ悔しいです。初めての対外試合のスタメンはすごく気になっていましたし、そこに名前がないのはふがいない。打席のチャンスをもらえなかったですし、そこは自分の実力不足」と唇をかみ締めつつ、「今の現状がそこなので、しっかり受け止めてやるしかないです」と必死に前を向いた。

チームメートも徹底研究　「アピールし続けるしかない」

　１１日の紅白戦は、現状の序列を覆すチャンスだ。すでに選手には先発メンバーが発表され〝レギュラー組〟とは違う組でスタメン出場する予定の今川は「いつもレギュラーメンバーが出ている方じゃないのですごい悔しいですけど、アピールし続けるしかない」と意気込んだ。普段のチームメートが敵になる。「僕みたいな立場はやるしかないので、帰ってあとで（投手の）動画を見ます。そろそろ打たないとまずいので」。仲間も徹底的に研究し、結果を求めに行く。

オフの打撃練習は「趣味」　逆境を執念で乗り越える！

　休日にバットを振るのは「趣味」だという。この日も体を動かし、しっかり汗を流した。「練習というより、みんながゴルフ行く感覚が、僕のバッティング。気分転換です」と笑顔を見せた。

　高校時代は控え選手だったが、練習に練習を重ねてプロ野球選手にまで上り詰めた。逆境は慣れっこだ。腐らず課題と向き合い、エスコンフィールドで定位置を勝ち取ってみせる。