万波 防球ネット直撃の特大弾! 一塁守備でもノーミス
■紅白戦 紅組5ー3白組(11日、沖縄・タピックスタジアム名護)
紅白戦2戦連発 打った瞬間にオーバーフェンス確信
日本ハムの万波中正外野手(22)が11日、沖縄・名護キャンプで行われた紅白戦に途中出場。1点ビハインドの六回1死から左中間へ特大の同点弾を放った。打球は場外に設置された防球ネットを直撃。「打った瞬間に行ったなと思いました」と会心の一打を笑顔で振り返った。
その一振りには大きなロマンが詰まっている。5日の紅白戦ではバックスクリーン直撃の一発を放ち、この日も推定125メートルの豪快なホームラン。群を抜く飛距離と打球速度は、天性の才能を感じさせる。
キャンプ中の実戦4試合で放った3安打は全てが長打。「回数を重ねるごとに(投手の球に)慣れてきている。いろいろ試す機会をいただいてる。そこまで打席数が多いわけではないけど、良い日々を送れていると思う」と打撃の状態は右肩上がりだ。
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慣れない一塁守備も無難に 最優先は出場機会増
新たなチャレンジにも乗り出した。主戦場は外野手。強肩を生かした守備も魅力的だが、最優先するのは出場機会だ。この日は本職ではない一塁で出場。慣れないポジションで奮闘し、守備機会をノーミスで乗り切った。「ドキドキでした。サインも出るのかな?と思って(心臓)バクバクで守ってました。休日の前に『軽くノックを受けて』と言われて、きょういきなり試合。マジか?ってだいぶ面食らいました」。万波の打力を生かすため、首脳陣はあらゆる可能性を探っている。
プロ入り後、一塁守備に就いた経験はない。アマチュア時代も「投手と外野しかやったことがない。内野自体が初めて。しっかり練習したことはない」と話す。今後は本格的に挑戦する予定で「試合に出たいのでチャンスがあるなら貪欲に取り組みたい。きょうは谷内さんのミットを借りたので1個作ろうかなと思う」と意気込んだ。
レギュラー争いはさらに激化 チーム力の底上げ必至
万波が複数ポジションを守ることで、レギュラー争いはさらに激しさを増す。外野は松本剛を除き、ほぼ横一線の状況。一塁は清宮がリードしているが、ポジションが確約されたわけではない。DHを含めたオーダーは、まだまだ未完成。規格外のポテンシャルを秘めた大砲候補がチーム内競争をさらに面白くする。