■紅白戦　紅組５ー３白組（１１日、沖縄・タピックスタジアム名護）

直球最速は１５１キロをマーク　家族も見守る中でポテンシャルの高さを披露

　１回３人斬りの満点デビューだ。日本ハムのドラフト２位ルーキー・金村尚真投手（２２）＝富士大＝が１１日、紅白戦に初登板。遊飛の後、谷内亮太内野手（３２）と伏見寅威捕手（３２）を連続三振に仕留めた。最速は１５１キロを計測し「一番自信があるのは真っすぐのキレ。ファウルもしっかり取れていたので良かったと思います」と表情を緩めた。

　落差のある１０３キロのスローカーブでカウントを稼ぐなど、各打者の初球は全てストライク。緩急を効果的に使い、優位な状況をつくった。スライダー、スプリット、カットなど変化球は多彩だが、いずれも精度が高く、決め球としても使える。家族や友人も見守った地元沖縄での実戦で、完成度の高さを見せつけた。

快投ルーティンも確立！？　順調な調整を続ける即戦力右腕

　今キャンプ中は「張り切りすぎて力んでしまう」と自覚。緊張を解きほぐすためにも、登板前夜は浴室で１時間ほど湯船に漬かり、サッカーを題材にしたアニメ「ブルーロック」を鑑賞した。これが効果てきめんで「ちょうどいい温度で風呂に入って、自分の見たいものを見たら意外とリラックスできたので継続しようと思います」とにっこり。期待の即戦力右腕は、さまざまな手法を試しながら少しずつ、プロ仕様のルーティンを構築していく。