ファイターズ
ドラ1矢沢 正義撃ちで〝プロ初安打〟「ホッとしました」
■紅白戦 紅組5ー3白組(11日、沖縄・タピックスタジアム名護)
稲葉GMとの居残り特打で開眼 実戦9打席目で初「H」マーク
ようやく快音だ! 日本ハムのドラフト1位ルーキー・矢沢宏太投手兼外野手(22)=日体大=が11日、沖縄・名護で行われた紅白戦に白組の「1番・右翼」で先発出場し〝プロ初安打〟を放った。一回の第1打席で田中正義投手(28)から投手強襲の内野安打をマーク。実戦9打席目でついに出た1本に「ホッとしました。その後は凡打でしたけど、今までと違った余裕が少しありました」と安堵の笑みを浮かべた。
通算2167本の安打を放ったレジェンドとの〝居残り特訓〟が実を結んだ。春季キャンプ中は全ての練習メニュー終了後、室内練習場に移動して稲葉GMから直接、打撃指導を受けている。「左足にためをつくる右半身の使い方を教えてもらっている。稲葉GMに見てもらえるのはモチベーションになります」。この日は速球派右腕の150キロを超える直球はファウルで粘り、甘く入ってきたフォークを確実に捉えた。
4打数1安打に終わったが、手応えは上々。「今までより良いタイミングの取り方ができている」と成長を実感しつつ、「これからはもっともっとその回数を増やして、きょうファウルにしていた球を前に打てるようにしたい」とさらなる進化を見据えた。