■紅白戦　紅組５ー３白組（１１日、沖縄・タピックスタジアム名護）

逆輸入ルーキーが格の違いを披露　負傷の〝ハンディ〟も何のその

　並みのルーキーとは格が違う。メジャーを経験し、ドラフト３位で日本ハムに入団した加藤豪将内野手（２８）が１１日の紅白戦で本領発揮した。紅組の「２番・ＤＨ」で先発出場すると、４打数３安打２打点。現段階で結果は全く意識しておらず「スイング（の良しあし）は全然考えていない。打席に入る時の気持ちだけ。そこがすごく良かった」と収穫を口にした。

　キャンプインを控えた１月３０日の自主トレ中に、右手人さし指を骨折。実戦で守備には就いていないが、打撃は不安なし。一回は左前に運び、三回は四球で出塁。五、七回は右前適時打を放った。昨年のレギュラークラスが名を連ねる紅組で首脳陣に猛アピールした。

開幕を見据え、独自の調整法を貫く　愛用ヘルメットも紹介

　シーズン開幕から逆算し、独自に設定するステップがある。現在の課題は９日のサムスン戦と変わらず「フェーズ１。メンタル、呼吸を気にして」。最善の準備をこなし、集中して投手と向き合うことに注力した。

　１０日には自身のツイッターで「ダルビッシュモデル特別仕様のヘルメット」を紹介した。２０１９年ごろから使用する米ローリングス社の製品で「３回脳振とうやっている。しっかりしたものが欲しくて」と取り寄せた。球速１０５マイル（約１６８キロ）までは、当たっても脳振とうを起こさないよう頑丈に設計されているそうで「アジア人は頭の横幅が大きい。基本的に（通称）ダルビッシュモデルを使っている」と説明した。

１２日には開幕戦の相手・楽天と激突　「パ・リーグのピッチャーを見るのが楽しみ」

　存在感は日に日に増している。１２日の楽天との練習試合を見据え「同じパ・リーグのピッチャーを見るのが楽しみです」と気持ちを高ぶらせていた。新庄剛志監督（５１）が早くから注目していた〝レベチ〟な逆輸入のルーキーは、確かな足取りでレギュラー獲りに向かっている。