■練習試合　日本ハム２ー１３楽天（１２日、沖縄・金武町ベースボールスタジアム）

２打数２安打と打撃は好調　走塁は日々チャレンジ

　日本ハムの五十幡亮汰外野手（２４）が１２日、沖縄・金武で行われた楽天との練習試合に「１番・中堅」で出場。第１打席から２打席連続で左前打を放ちマルチ安打を記録した。「ボールの見え方は良い。今は追い込まれても対応できている。このまま続けていきたい」と手応えを感じ取っている。

　好調な打撃の一方で、最大の武器は生かし切れなかった。一回は幸先良く快音を放ちながら、直後に自分の特長をつぶしてしまった。次打者・加藤豪の場面で、けん制球に逆を突かれて帰塁失敗。相手の警戒網につかまりチャンスの芽を摘まれた。「刺されたので反省です。今はスタートをいろいろ変えている。『学べばいいよ』と言ってもらえるけど、もっと精度を上げないといけない」と猛省した。

自他共に認めるスピードスター　「盗塁でアウトになりたくない」

　走塁への探究心は尽きない。五十幡のスピードがあれば、やや遅れ気味のスタートでも盗塁成功の可能性は十分にある。それでも、求めるのは１００％の成功率。足で生きていくと心に決めているから、いつだって完璧を求めている。「神経を研ぎ澄ましているからこそ、難しさがある。盗塁でアウトになりたくない。今は（スタートの）ミスが増えているけど、ここを乗り越えれば自分の形が見つかるはず。失敗を恐れずやっていきたい」。理想のトップバッターを目指し、試行錯誤の日々は続く。