ファイターズ
今川 気を吐く1安打1犠打 レギュラー奪取へ「命懸けで打席に立つ」
■練習試合 日本ハム2ー13楽天(12日、沖縄・金武町ベースボールスタジアム)
途中出場で1打席目にヒット 第2打席ではサインに応える犠打
分厚い壁に風穴をあける。日本ハムの今川優馬外野手(26)が12日、沖縄・金武で行われた楽天との練習試合に途中出場。1安打1犠打と気を吐き、試合後には名護に移動して特守を志願した。現状は控えの扱いだが、開幕スタメンの座は譲れない。「僕みたいな立場の選手は少ないチャンスで結果を残さないといけない。毎打席、命懸けの覚悟を持って打席に立っている」と悲壮な決意を口にした。
六回の守備から出場し、七回の打席で左腕の佐藤智輝投手(22)から左前打で出塁。大量リードを奪われた九回無死一塁の場面では、ベンチのサインに従い、1球目に犠打を成功させた。昨季、新庄剛志監督(51)から「1点差とか、緊迫した展開でこういう場面が来るから。しっかりやっていこう」と指導を受けていた。打力のアピールに加え、小技を決めたことに価値があった。
試合後は特守を敢行 森本コーチからも激励
ただ、数字に表れない反省もあった。八回2死二、三塁の守備。左前打を処理したが、2者の生還を許した。「もう一歩前に出て勝負できていれば、1点を防げたかもしれない」と後悔が残った。すぐに森本稀哲外野守備走塁コーチ(42)に頭を下げ、特守をお願いした。大声を張り上げながらチャージし、ゴロやライナーを捕球。同コーチから「思い切ってやってくれたらいい。消極的なミスだけはやめよう、攻めた中でうまくなっていこう」と激励された。