《SHINJOの信条》ミスして自分をすぐ許せるタイプと許せないタイプがある。俺は許せない
■練習日(13日、沖縄・タピックスタジアム名護)
―(大敗した前日の楽天戦を自ら振り返り)
「負けてしまったけど、いろんな打球が飛んで課題を見つけさせてもらったという試合でしたね。右中間に飛んだ打球をライトが処理してランナーがセカンドで止まるという意識でサードに投げなかった。ああいうプレーがピッチャーの流れを崩す。野球って、そういうスポーツだから。あういうミスをね、選手が悪いんじゃなくて担当コーチがしっかり修正していかないと。俺もそうだけど、ミスして自分をすぐ許せるタイプと、すぐ許せないタイプがある。俺は許せないタイプで、すぐ試合の後でも修正して、次にしないようにする。コーチもそう。『あれ、ちゃんとしっかりしろよ』で終わるんじゃなく、とことん追求して、させていくという。自分を許してしまうコーチは大して仕事できない。どの仕事でも、ミスした後に努力する人たちが上にいけると思う」
―きのうの試合後、コーチには伝えたか
「言う気にもなれなかった。いら立ちというか、今年はもうナチュラルに。思ったようにしていくから。首脳陣に」
―朝のミーティングではその辺のことは伝えたか
「無言。(それぞれコーチに)考えてもらわないといかんでしょ。選手は分かっているから、自分のミスって。やっぱり一人前にさせたいって思うしね、コーチも。スターにさせたいから。上からじゃないけど一緒になって。一番ショックなのは選手だし」
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―松岡がファームに合流した
「はい、もうすぐ。本人が一番悔しいだろうし、分かっているだろうし。そこで修正してきたら必ず1軍のマウンドで活躍してくれる選手だと思うし。西武時代の体型が分からないけど、ちょっとポッチャリしたような気がしましたね。キレをもう少しつけてくれたら、すぐ変わるんじゃないかなって。清宮くんも、ウエートするのはいいけど怖いですよね。またちょっと戻ってきていて、去年のキレというか。ちょっとした差で、ボールが中に入って詰まってフライが上がる。パワーはついたと思うんですけど。キレというのはものすごく大事になってくるし。あとは膝とか腰とかがね。せっかく去年、自信つけて。トレーニングに励んで、けがをしたらもったいないですからね。体重が増えることによって足の負担、膝の負担はある」
―早い段階できのう(12日)のような試合になったのは、今後にはプラス
「そうそう。でも最後の九回は0―0で迎えるという気持ちで1点を取りにいこうと。あの1点はすごい大きな1点だったし。毎回、九回っていうイメージで戦うのはキツイですよ、精神的に。でも毎回、最後の攻撃みたいな感じでいってくれたら。KG(加藤豪)はいいですね。ね! 打席で結果が欲しいというより、自分との戦いというか。自分の練習したスイングをすれば、正面だろうがヒットだろうが関係なくやっている感じがしますし。ヒットを打ったから、声をかけようと思ったんだけど、裏の端っこの方で次の打席まで、ずーっとスイングしてる。良い感触を保ちたいんでしょうね。昔いたんですよね~。サンフランシスコジャイアンツに、デビッド・ベルっていうサードを守っていた選手。守って帰って来たら、打順が来るまで置きティーして。でね、プレーヤーが選ぶ最高選手賞みたいなのがあるんですよ。それに毎年選ばれていた。そこまで良い成績を残してなかったんですけど、監督になりましたもんね。ああいう選手を見習ってほしい。万波君も打席で変わってきたしね。精神統一というか、「ふ~」って。あんな速いボールを打つんだから、ちょっとしたことで全然変わってくる」
―レギュラー組を固定しているが、入れ替えや打順の変更は考えているか
「あした(14日の楽天戦)はライトに浅間君でいきます。結果を出しましたよね。左対左で。今川君も打ちましたもんね。矢沢君も打ったしね。ちょっと迷うな…。あした、天気を見て決めます」
―五十幡、加藤豪の1、2番に関しては
「いいね、いいすね。KGのバントとかエンドランを見てみたいけどね。五十幡くんが走って。五十幡君がヒット、四球で出た時に万波くんの真っすぐ待ちで一発というのも見てみたいし。でも、五十幡君も少し怖がっているところがある。結構アウトになっているからね。その恐怖心をなくさせるように言いますけどね」
ー五十幡を含め、野手はこの時期、全員グリーンライトのサインか
「五十幡君だけ。きのうの矢沢君はディスボール」
―他に目についた選手は
「福島君いいなー。1日5食くらい食わせてね。体質なんでしょうけど。体できてないもんな、まだ。でも、あれだけのボール投げられる。(ダルビッシュ)有も細かったよ。俺、毎日のようにアミノ酸置いてたもんね。ロッカーに。こいつはチームにとって必要になるから、プロテインとアミノ酸と香水かな(笑)。6年契約したね。すごいよ。やっぱり自分で勝ち取った契約年数。これからまださらに進化するっていうね。球団の目があったんでしょうね」