ファイターズ
《ハム番24時》2月13日
タピックスタジアム名護のスタンドで、新庄監督が囲み取材に応じていた。足を使える五十幡、加藤豪の1、2番コンビに触れた後「俺は盗塁、嫌いだったから」とカミングアウトした。
調べてみると、新庄監督のシーズン最多盗塁は阪神でプレーしていた2000年の15個で、NPB在籍13年間で通算73個。外野で圧巻の守備範囲を誇っていたことを考えれば、物足りない数字にもうつる。盗塁嫌いの理由を尋ねると、恩師のモノマネを交え、思い出のシーンを1人で再現してくれた。
野村克也監督(の口調をまねて)「足は速いんだから、盗塁(のサイン)を出すぞ。しろよ。20個ぐらいできるやろ」
新庄「僕、盗塁は嫌いなんですよ」
野村監督「なんでや?」
新庄「盗む塁と書くでしょ。(何も)盗みたくないんですよ」
野村監督「もう、あっちいけ」
独特の感性を持つ新庄監督ならではのエピソード。先日2月11日は野村氏の命日だった。個性豊かな師匠と弟子の掛け合いは、とても楽しく、懐かしかった。