ブルペンで４２球の熱投　捕手のＯＢ鶴岡氏からは心強いアドバイス

　日本ハムのドラフト１位・矢沢宏太投手兼外野手（２２）が２３日に行われるロッテとの練習試合（沖縄・名護）で〝プロ初登板〟する可能性が高まった。１６日に初めて実戦形式の打撃投手を務め、打者の練習なども順調に進めば、晴れて投手デビューとなる。１３日には沖縄・名護で行われた春季キャンプでブルペン入りし、４２球を熱投。「前回より良いバランスで投げられた」と上々の手応えを口にした。

　ブルペンでは初めてＯＢの鶴岡氏とバッテリーを組み、新たな発見があった。「右バッターの外の真っすぐが若干シュートして、自分的にはそこをもう少し、角度をつくって投げていきたいんですっていう話をした。そしたら『シュートしながら強い球を投げていくのも打者からしたら嫌なんじゃないか』と言ってもらった。確かにそういう考え方はあるなと思いました」。経験豊富な捕手からもらった貴重なアドバイスを試合に生かしていくつもりだ。

ついにベールを脱ぐ投手・矢沢　「大胆に投げていけたら」

　ブルペンの前にはサインプレーの練習にも参加した。投手としての初実戦に向け「まずはとにかく自分を出していく。プロを相手に自分の今できることを全て出して、そこで見つかることがあると思うので、しっかり自分のプレーをやってみるのが大事。細かいコントロールというより、強いストレート、キレの良い変化球を投げて三振を取れたら。大胆に投げていけたら」と意気込んだ。