開幕直前の練習試合で大敗

　開幕前のＪ２熊本との練習試合がうまくいかなかった札幌。１週間前の練習試合で、しかも主力組で１－４と敗れたのだから危機感はマックスである。

選手たちに心のどこかで隙があったのでは

　沖縄でのトレーニングマッチでもなかなか勝てなかった札幌。沖縄ではフィジカルを鍛え各人の調整もまちまちだったので、ゲームの勝ち負けはそれほど気にしていなかったはず。だが、今回の熊本との練習試合は開幕の広島戦を想定したメンバーで戦ったはず。０－１とかでの負けならまだしも４失点は心配だ。熊本はＪ２の中でも力のあるチームなので、本気でゲームをしないとそういう結果になる。札幌の選手たちに心のどこかで隙があったのではないだろうか。

最後はメンタルの部分が大きくものをいう

　札幌のマンツーマンプレスはひとつずれると穴が空き、最終ラインにしわ寄せがくる。終盤、足が止まった時の連動の仕方を詰めていく必要があるのでは。広島は１．５列目のFW満田とMF森島が肝で、引っ掻き回して攻撃の起点となる。彼らを抑えられないと、サイドが出て来て正確なクロスを供給される。満田と森島を厳しいプレスで潰すことが勝ち点への最低条件だ。鹿島も練習試合でJ2水戸に連敗したりと自信を失くしてるようだが、最後はメンタルの部分が大きくものをいう。開き直って、しっかり頭を整理して開幕戦に臨んでほしい。危機感がいい方向へ向かうことを期待したい。