ファイターズ
伊藤大海 本番シミュレーション大詰め「自分の中で一番、納得」 個体差のあるWBC球であえて投球
代表合流前、最後のブルペン 微妙に個体差のある3種類を用意
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表に選ばれている日本ハムの伊藤大海投手(25)が14日、キャンプ地の沖縄名護で、代表合流前ラストのブルペン投球を行った。個体差のある3個のWBC球を使い、変化球を織り交ぜながら46球を投げた。手応えは上々で「キャンプに入って自分の中で一番、納得するボールを投げられた。良かったかなと思います」と充実感たっぷりにうなずいた。
リスクマネジメントは欠かさない。WBC本戦に向けて、伊藤はデリケートな指先の感覚を重視し、踏み込んだシミュレーションを行っていた。同じWBC球でも、微妙に個体差があると認識し、異なるタイプを3種用意して、投げ込んだ。
「違うのは大きさ、縫い目の幅、高さ、表面の質感」
きっかけは、日本代表の強化試合を控えた昨年11月。支給されたWBC球を使おうとして「触ったときに何個かちょっと違うなと。比べると、結構、個体差あるんだなと感じた」。NPBの公式球よりも〝当たり外れ〟が大きいようなイメージで「違うのは大きさ、縫い目の幅、高さ、表面の質感。僕はボールを持ったときの感覚がすごいある。気になっちゃうところはある」と明かした。