札幌3年目DF岡村 「河合竜二さんのように闘将になりたい」 初のJ1開幕スタメンに意欲
■コンサドーレ熊本キャンプ(15日、大津町運動公園球技場)
キャンプ7日目は午前練習を実施。ダイレクトパスをつないでのシュート練習や、11対11などを行った。
26歳の誓い「引っ張っていく存在になっていかなきゃいけない」
15日に誕生日を迎えたDF岡村大八(26)は、札幌移籍後の過去2年は開幕メンバー入りを逃してきた。加入3年目の今季は、自身初のJ1開幕戦のスタメンの座をはっきり視野に捉える。守備の要として期待される背番号50が、目標とする札幌の〝闘将〟の系譜を受け継ぐべく奮闘している。
この日の練習終了後の円陣で、誕生日を迎えた岡村にチームメートから温かい拍手が送られた。「チームとしても、個人としても、目標をちゃんと達成できる年にしたい。もう札幌に入って3年目。中堅と言われる年にもなってきたので、チームを引っ張っていくような存在になりたいし、なっていかなきゃいけない」と抱負を話す。ディフェンスリーダーとしての強い自覚を持って日々の練習に臨む。
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1月24日のFC東京との練習試合で脳振とうを起こし、一時は別メニュー調整を行っていたが、現在では開幕戦に向けて順調にトレーニングを積んでいる。「体はすごく順調に仕上がってきている。あとは技術的な部分をチームですり合わせて、細かい部分まで突き詰めてやれればいいかな」。開幕まで最後の微調整を行う。
大きな声でコーチングしDF陣を統率
戦術練習ではピッチ全体に響く大きな声でコーチングを行い、DF陣を統率する。沖縄キャンプでは「河合竜二さんのように〝闘将〟と呼ばれるような選手になりたい」と、2011~15年の5年間札幌のキャプテンを務め、熱いプレーと強いキャプテンシーでチームをけん引した河合竜二CRC(44)のような存在になることを目標としていると話していた。
それから約1カ月。その道のりについて「声を出せばいいという問題じゃなくて、言い方の部分。強く言えばいいわけでもないですし、どういう言い方をしたら味方も気持ちよく動いてくれるんだろうと考えながらやっています」と語る。試行錯誤を繰り返しながら、一歩ずつ闘将に近づこうとしている。
ルヴァン杯覇者との開幕戦「すごくワクワク」
熊本との練習試合は主力組でプレー。初のJ1開幕戦のスタメンが有力視される。「(広島は)去年ルヴァン杯を取っていますし、(強いチームと)最初から当たれるのですごくワクワクしています。特別な試合だと自分の中でも感じますし、ちょっと緊張する部分もあるけれど、普段通りの自分の力を発揮できればいいなと思っています」と自身初の大舞台へ臨む心境を口にした。
岡村が二代目闘将の称号を手にしたとき、札幌の守備は強固なものとなるはず。その第1歩として、まずは広島の攻撃陣をシャットアウトする。